
2025年に開催された第75回ベルリン国際映画祭の正式出品作品「1975年のケルン・コンサート」が、2025年4月10日より劇場公開されることが決まった。
「1975年のケルン・コンサート」は、天才ピアニスト キース・ジャレットの伝説のライヴ「ケルン・コンサート」開催の舞台裏を、当時18歳だった女性プロモーターを主人公にして描いた音楽青春映画。ドイツ・ケルンに住む高校生ヴェラ・ブランデスは、音楽好きでナイト・クラビングも大好き。厳格な歯科医の父親への反抗心もあり、ふとしたきっかけで来独ミュージシャンのツアーをブッキングするバイトを始めることになる。仲間たちの協力を得ながら、持ち前のバイタリティを発揮して仕事が軌道に乗り始めた頃、ベルリンのジャズ・フェスティバルに出向いた彼女は、アメリカの天才ピアニスト、キース・ジャレットの演奏を聴き、雷に打たれるほどの衝撃を受け、キースのケルン公演の開催を決意する。いくつもの困難を乗り越えて当日を迎えるが、キースの希望とは違う種類のピアノが用意されており、キースは演奏を拒否。そんななか、開演時間が迫りくる。
”即興演奏の魔術師“と評され、不動の地位を確立している天才ピアニスト、キース・ジャレット。彼が1975年1月24日にケルン歌劇場で行った演奏は、のちに「ケルン・コンサート」の名でリリースされたライヴアルバムが400万枚以上のセールスを上げ、世界で最も売れたジャズ・ソロ・アルバムとして知られることとなる。だが、その伝説的ライヴは、実は開幕直前まで予期せぬトラブルの連続で中止寸前。しかし18歳の女性プロモーターの機転と行動力や情熱で実現したという、知る人ぞ知るエピソードを史実に基づいた映画化した。
監督は、「THE TICKET」(2016・未)で高い評価を得た俊英イド・フルーク。主演にはテレビ「My Daughter Anne Frank」(2015・未)でアンネ・フランク役を演じ、ドイツの新世代俳優の一人として注目されているマラ・エムデが抜擢された。キース・ジャレット役を、「ファースト・カウ」「パスト ライブス 再会」「セプテンバー5」などのジョン・マガロが演じ、アーティスティックで情熱的なキース像を再現している。
また、アルバム「ケルン・コンサート」のリリース50周年を記念して、「ケルン・コンサート50周年記念限定盤2LP」が、本日、世界リリースされた。
【作品情報】
1975年のケルン・コンサート
2026年4月10日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA、アップリンク吉祥寺ほか全国順次ロードショー
配給:ザジフィルムズ
(c) Wolfgang Ennenbach / One Two Films