明石家さんま「感動的な作品なので、映像として残したい」 「漁港の肉子ちゃん」で劇場公開アニメ初プロデュース

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明石家さんま「感動的な作品なので、映像として残したい」 「漁港の肉子ちゃん」で劇場公開アニメ初プロデュース

 明石家さんまが劇場公開アニメ映画を初プロデュースすることが明らかになった。さんまは、NETFLIXドラマ「Jimmy~アホみたいなホンマの話~」でドラマの企画・プロデュースを務めたことはあるが、劇場公開アニメ映画のプロデュースは初となる。

 さんまがプロデュースするのは、直木賞受賞作家の西加奈子の「漁港の肉子ちゃん」を原作とした作品。漁港の船に2人きりで住む母娘である、肉子ちゃんとキクコの軌跡と成長を描いている。西の直木賞受賞作「サラバ!」を読んだことがきっかけでその後の西の作品も読むようになったさんまが、「漁港の肉子ちゃん」を読んで「すごく良い感動的な作品なので、映像として残したいと思い」、西に映像化のオファーをしたことで実現したという。

 「海獣の子供」などの渡辺歩が監督を担当し、「かぐや姫の物語」「海獣の子供」で作画監督を務めた小西賢一がキャラクターデザイン・総作画監督を務める。「海獣の子供」や西野亮廣が製作総指揮・脚本・原作を務める「映画 えんとつ町のプペル」のアニメーション制作を担当したSTUDIO4℃が、アニメーション制作を手がける。

■明石家さんま(企画・プロデュース)コメント
西加奈子さんが、直木賞を受賞された直後、本屋さんに「サラバ!」が置いてあって、それでパッと本をめくったら、エジプトの人間は、「かわいいね」「儲かりまっか」「明石家さんま」という日本語を知っているみたいなことが書いてあったので、これは"明石家さんま”が出てくる話やなと思って、買って読んだら、その1行しかでてこなくて。(笑)
その後に西さんの作品を何冊か読ませていただいて、そこで「漁港の肉子ちゃん」に出会いました。
大偶然の出会いです。大阪弁の使い方がめちゃくちゃうまいなと。
「漁港の肉子ちゃん」はすごく良い感動的な作品なので、映像として残したいと思い、(映像化の)オファーをしたところ西さんがすぐOKしてくださって。
最初にお話してから5年くらい待っていただいてようやく実現しました。
今回のアニメ映画化は、エネルギーが引き寄せた産物です。ご期待ください。

■西加奈子(原作)コメント
Q:さんまさんプロデュースでアニメ映画化のお話を最初に聞かれた際について 
A:さんまさんは、自分が小さな頃から知ってる、いわばお札の中の人みたいな存在だったので、  信じられない思いでした。

Q:さんまさんとはじめてお会いになった際のさんまさんの印象について
A:直木賞をいただいた後に、「さんまのまんま」という番組に出演させていただきました。
   初めてお会いしたさんまさんは人間ならざる存在感で、近距離で「めちゃくちゃ大きな祭」を   見ているような気持ちになりました。

Q:小説「漁港の肉子ちゃん」をどのような思いで書かれましたか。
A:私の理想の世界を描きました。自分で書きながら、全ての登場人物を愛さずにいられませんでした。

■渡辺歩(監督)コメント
さんまさんがアニメーションにチャンスを下さったのが何よりも嬉しいです。さんまさんは、お打ち合わせさせていただく度に「気付き」を下さいます。『大切なのは作り手が面白いと思うこと』この御言葉を常に胸に勤しんでます。西先生の書かれる小説はどれも映像的要素が満載で好きです。肉子ちゃんのある意味ファンタジー味すら感じる強烈なキャラクターに魅了されました。観てくださった方が、他の誰かに教えたくなる様な映画を目指したいです。

漁港の肉子ちゃん
2021年 初夏、全国公開
配給:アスミック・エース
©2021「漁港の肉子ちゃん」製作委員会

  • 作品

漁港の肉子ちゃん

公開年 2021年
製作国 日本
監督  渡辺歩
出演  (声)大竹しのぶ、Cocomi 、花江夏樹、中村育二、マツコ・デラックス、 吉岡里帆
作品一覧