100年前の反逆者 死刑判決から自死に至る121日間を描く 「金子文子 何が私をこうさせたか」特報

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 2026年2月に劇場公開予定の、浜野佐知監督最新作「金子文子 何が私をこうさせたか」の特報が公開された。特報では、金子文子が「現に在るものをぶち壊すのが私の職業です」とまっすぐ真正面を見据えて話す姿など、文子のシーンで構成されている。

 「金子文子 何が私をこうさせたか」は、1923年に朝鮮人の朴烈とともに検束され、1926年に大逆罪で死刑判決を受けた虚無主義者で無政府主義者の金子文子を描いた作品。恩赦で無期に減刑され、栃木女子刑務所に送られたが、1926年7月に独房で自死した。23歳だった。本作は、残された生の声を伝える短歌をもとに、これまで空白だった死刑判決から自死に至る121日間の、文子のたったひとりの闘いを描く。

 メガホンを取ったのは、1971年にピンク映画で監督デビューし、300本を超える映画を監督・制作してきた浜野佐知。長年映画化を切望し続けた金子文子の最後の孤独な闘いを、監督人生の集大成として完成させた。金子文子を演じて主演する菜葉菜。最後まで国家権力に反逆した文子の魂の叫びを体現した。文子の同志・朴烈役を監督としても活躍している小林且弥が務めるほか、三浦誠己、結城貴史、洞口依子、吉行和子、白川和子、大方斐紗子、鳥居しのぶ、和田光沙、咲耶、佐藤五郎、菅田俊、足立智充らが出演する。

100年前の反逆者 死刑判決から自死に至る121日間を描く 「金子文子 何が私をこうさせたか」特報

【作品情報】
金子文子 何が私をこうさせたか
2026年2月ユーロスペースほか全国順次公開
配給:旦々舎
© 旦々舎

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