パリ郊外の団地で毒グモが大量発生 郊外への差別問題も描くパニックホラー 「スパイダー/増殖」公開決定

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パリ郊外の団地で毒グモが大量発生 郊外への差別問題も描くパニックホラー 「スパイダー/増殖」公開決定

 フランス発の毒グモホラー映画「スパイダー/増殖」が、2024年11月1日より劇場公開されることが決まった。

 「スパイダー/増殖」は、主人公カレブが手に入れた毒グモが脱走し、繁殖・増大することで起こるパニックホラー。パリ郊外の団地で暮らす、エキゾチックアニマル愛好家のカレブ(テオ・クリスティーヌ)は、ある日、珍しい毒グモを手に入れる。日々、スニーカーの転売で稼ぐカレブは、同じアパートに住むトゥマニに、注文のスニーカーを渡す。その直後、トゥマニは原因不明の死を遂げる。警察は、謎のウィルスが発生していると判断し、建物を封鎖。住民たちは閉じ込められてしまう。その裏で、カレブの購入した毒グモが脱走し、猛スピードで繁殖し始める。

 毒グモの恐怖におびえる人間たちの姿だけではなく、外見から忌み嫌われるクモと、出身地だけで判断される郊外出身者に類似点を見いだし、構想されたという。フランスの郊外で生まれ育った監督自身の経験も踏まえ、犯罪がまん延して不快であるとする、都市部の郊外に対する差別問題も盛り込んだ作品となっている。

 監督は、1989年生まれの新鋭セヴァスチャン・ヴァニセック。デビュー作となった本作で、約27万人を動員するヒットを飛ばした。第49回セザール賞では、最優秀新人監督賞と最優秀視覚効果賞にノミネート、第35回シッチェス・ファンタスティック映画祭では審査員賞を受賞した。スティーヴン・キングはから「恐ろしく、気持ち悪く、よくできている」と称賛の声が送られたほか、サム・ライミ監督から「死霊のはらわた」シリーズのスピンオフ作品の共同脚本兼監督のオファーを受け、製作が決定しているという。

パリ郊外の団地で毒グモが大量発生 郊外への差別問題も描くパニックホラー 「スパイダー/増殖」公開決定

パリ郊外の団地で毒グモが大量発生 郊外への差別問題も描くパニックホラー 「スパイダー/増殖」公開決定

【作品情報】
スパイダー/増殖
2025年11月1日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかほか全国順次公開
配給:アンプラグド
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