2013年に史上最大の被害を残した台風 残された人々との希望描く 「たとえ嵐が来ないとしても」公開決定

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2013年に史上最大の被害を残した台風 残された人々との希望描く 「たとえ嵐が来ないとしても」公開決定

 2013年に史上最大の被害を残した台風ハイエンと残された人々の希望を描いたフィリピン映画「たとえ嵐が来ないとしても」が、2024年9月14日より劇場公開されることが決まった。

 台風ハイエンが街を襲った影響で、宗教狂信者、自暴自棄者、犯罪者、逃げ惑う動物たちが街に野放しになった。ミゲルは無気力な青年であったが、恋人アンドレアと母ノーマという2人の女性を探し出すために廃虚を歩き回る。二人を見つけるとミゲルは、この街は危険だから去ろうと説得をする。嵐の到来という新たなうわさが浮上し、脱出のための時間が徐々になくなっていく中、彼は愛する2人を説得するためにとどまるか、自分ひとりで町を出るかの決断を迫られる。

 「2013年11月8日、観測史上最強の熱帯低気圧がフィリピン東部に上陸し、私の故郷であるタクロバンの大部分が破壊された」と語る、カルロ・フランシスコ・マナタッド監督が手掛けた初長編映画で、2021年の第74回ロカルノ映画祭のコンペ部門で世界初上映され、若い映画ファンの審査員による最優秀作品賞であるJunior Jury Awardを受賞した。主演は、作品の舞台となったタクロバンにも住んでいたことのあるダニエル・パディリア。主人公の恋人役を元MNL48のランス・リフォル、母役をベネチア国際映画祭金獅子賞受賞作品「立ち去った女」の主演チャロ・サントスが務めている。

2013年に史上最大の被害を残した台風 残された人々との希望描く 「たとえ嵐が来ないとしても」公開決定

2013年に史上最大の被害を残した台風 残された人々との希望描く 「たとえ嵐が来ないとしても」公開決定

【作品情報】
たとえ嵐が来ないとしても
2024年9月14日(土)よりシアター・イメージフォーラムにて公開
配給:Foggy

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