8時間の曲を睡眠中に聞く型破りなコンサート「SLEEP」 仕掛け人マックス・リヒターを追うドキュメンタリー公開

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8時間の曲を睡眠中に聞く型破りなコンサート「SLEEP」 仕掛け人マックス・リヒターを追うドキュメンタリー公開

 睡眠中に聞くために作られた8時間以上の曲「SLEEP」が演奏された異色のコンサートの裏側や、「SLEEP」の作曲者であるマックス・リヒターの素顔を追ったドキュメンタリー映画「SLEEP マックス・リヒターからの招待状」が、2021年3月26日(金)に公開されることが決まった。

 コンサート「SLEEP」は、2018年にロサンゼルスで開催されたもの。ミュージシャンたちが「SLEEP」を奏で、観客はステージの前に並ぶ簡易ベッドで寝ることも自由に歩き回ることも可能という、型破りな形で行われた。コンサートを思いついたのはドイツの作曲家であるマックス・リヒターで、睡眠や音楽がどのように人間の脳に影響を与えるのかに興味を持ち、脳科学者であるデイヴィッド・イーグルマンの協力のもとに実現。音楽と睡眠を科学的に分析・融合し、これまでに誰も経験したことのない新しい音楽体験や最高級の眠りと目覚めへと導くことを目的とした楽曲「SLEEP」を作り上げた。

 マックス・リヒターは、エレクトロニック・ミュージックを融合させて作られるポスト・クラシカルの旗手であるドイツの作曲家。映画やテレビのサントラも数多く手掛けいる。「戦場でワルツを」「メアリーとエリザベス ふたりの女王」「アド・アストラ」で多くの賞を受賞。「メッセージ」のオープニングとエンディングで使用された「オン・ザ・ネイチャー・オブ・デイライト」でも知られる。

 「SLEEP マックス・リヒターからの招待状」では、コンサートの裏側のほか、リヒターや彼の公私に渡るパートナーであるマールへのインタビューや、15年間にわたってマールが撮りためていたリヒターの創作の様子を捉えたプライベート映像、リヒターが作曲家として成功するまでの苦難の道のりやマールとの強い絆も明かされる。

SLEEP マックス・リヒターからの招待状
新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
配給:アット エンタテインメント
©2018 Deutsche Grammophon GmbH, Berlin All Rights Reserved

  • 作品

SLEEP マックス・リヒターからの招待状

公開年 2019年
製作国 イギリス
監督  ナタリー・ジョンズ
出演  マックス・リヒター、ユリア・マール
作品一覧