ガザ地区出身の医師、アブラエーシュ博士に迫るドキュメンタリー映画「私は憎まない」が、2024年10月4日より劇場公開されることが決まった。
「私は憎まない」の主人公は、“中東のガンジー"などと評される著名な平和活動家で、ガザ地区の難民キャンプ出身の医師であるイゼルディン・アブラエーシュ博士。アブラエーシュ博士は、自身の3人の娘を殺された経験を持ちながらも、イスラエルとパレスチナ間の憎しみの連鎖を断ち切るため、「医療でイスラエルとパレスチナの分断に橋を架ける」と平和活動を続けている功績から、5度もノーベル平和賞候補となっている
ガザ地区の貧困地域、ジャバリア難民キャンプ出身の医師で、パレスチナ人としてイスラエルの病院で働く初の医師となったイゼルディン・アブラエーシュ博士は、産婦人科でイスラエル人とパレスチナ人両方の赤ちゃんの誕生に携わってきた。分断に医療で橋を架けようとする博士だが、2009年に自宅がイスラエル軍の戦車の砲撃を受け、3人の娘と姪が殺害されてしまう悲劇に襲われる。翌日、テレビカメラの前に立った博士は、憎しみではなく、共存について語りだす。その後、娘の死の責任を追求するも、決して復讐心や憎しみを持たない彼の赦しと和解の精神は、世界中の人々に感動を与え、数え切れないほどの賞を受賞。自伝「それでも、私は憎まない」は、世界的ベストセラーとなった。しかし、2023年10月7日のハマスのイスラエルへの攻撃、それ以降のガザへの攻撃によって、博士の信念は再び試されることになる。
【作品情報】
私は憎まない
2024年10月4日（金）アップリンク吉祥寺 他にて全国順次ロードショー
配給：ユナイテッドピープル
