「PFF アワード 2019」でグランプリを受賞した中尾広道が、第28回PFFプロデュース作品として監督・脚本・編集を務めた「道行き」が、2026年2月13日より全国順次公開されることが決まった。
「道行き」は、大阪市から奈良県御所市に移り住み、地域の人々との交流のなかで見聞きした中尾広道監督自らの体験をもとに、在りし日の町の様子や流れる時間から立ち現れる豊かさ、懐かしさを丁寧につむぎだした作品。心の奥に眠る大切な風景をよびさます、豊かな時間を探す夢幻の旅をモノクロームでつづる。主人公の駒井は、奈良の古民家を購入し、改装の準備のために大阪から引っ越してくる。元所有者である梅本は、駒井に町の歴史や古い屋敷について語り、駒井も自ら町をたずね歩く。改修工事が徐々に進むにつれ、過去の出来事やかつて存在した古びたものたちから少しずつほこりが払拭されていく。
監督の分身ともいえる主人公・駒井を演じたのは、ミュージシャンとしても活動し、大河ドラマ「光る君へ」の藤原行成役などで俳優としても活躍する渡辺大知。駒井に町について語り聞かせる隣人の梅本役を、中尾監督からの熱烈なオファーを受け実現した、人形浄瑠璃文楽の人形遣いで重要無形文化財保持者（人間国宝）の桐竹勘十郎が務める。桐竹勘十郎は、役者としては映画初出演となる。
監督・脚本・編集は、「おばけ」で「PFF アワード 2019」のグランプリを受賞した中尾広道。本作では、「JAPAN CUTS」の最優秀作品にあたる「大林賞」を受賞している。
【作品情報】
道行き
2026年2月13日（金）よりヒューマントラストシネマ有楽町、テアトル新宿
2月20日（金）よりシネ・リーブル神戸
2月27日（金）よりテアトル梅田
近日公開 ナゴヤキネマ・ノイ、京都シネマほか 全国順次公開
配給：マジックアワー
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