演劇にはじめて触れた島根の高校4人と顧問 コロナ禍での奮闘を追う 「走れ!走れ走れメロス」公開

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演劇にはじめて触れた島根の高校4人と顧問 コロナ禍での奮闘を追う 「走れ!走れ走れメロス」公開

 演劇にはじめて触れた島根の4人の高校生と顧問の奮闘を追いかけたドキュメンタリー映画「走れ!走れ走れメロス」が、2023年3月3日より劇場公開されることが決まった。

 全校生徒70名の、島根県にある最も小さな県立高校である三刀屋高校掛合分校で、4人の高校生が演劇を始めた。「対人関係が少し苦手」など、それぞれの劣等感と向き合いながらも演劇に魅せられていく4人。そんな彼らが担任の亀尾佳宏とともに初舞台に選んだ題材は、太宰治の名作「走れメロス」だった。意気揚々と高校演劇の地区大会に挑戦する4人だったが、本校である三刀屋高校のレベルに圧倒された上、コロナ禍で無観客での開催になってしまう。県大会に進出できず、誰にも見てもらえないまま幕を閉じると思われた高校生たちの青春だったが、誰も予想しなかった結末へと進んでいく。

 第14 回下北沢映画祭で審査員特別賞をはじめ四冠を受賞したほか、うえだ城下町映画祭実行委員会特別賞受賞、東京ドキュメンタリー映画祭 2022入選を果たした。監督の折口慎一郎は高校生たちのひたむきな姿にほれ込み、今も高校生たちのその後を追い続けている。また、部員の一人である曽田昇吾さんは、2023年春から劇団・文学座で、役者としてのスタートを切った。

 また映画の公開にあわせて、3月10日から12日にかけ、若手演出家コンクール 2021 最優秀賞受賞記念公演として、「走れ!走れ走れメロス」が下北沢「劇」小劇場で上演され、三刀屋高校掛合分校演劇同好会のメンバーが登場する。

演劇にはじめて触れた島根の高校4人と顧問 コロナ禍での奮闘を追う 「走れ!走れ走れメロス」公開

【作品情報】
走れ!走れ走れメロス
2023年3月3日(金)下北沢トリウッドにて公開
配給:折口慎一郎

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