国際指名手配されたナチ犯罪者の日常の恐怖 「死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ」本編映像

映画スクエア

 2026年2月27日より劇場公開される、アウシュヴィッツ収容所で戦慄の実験を行い、”死の天使”と呼ばれたナチスの医師ヨーゼフ・メンゲレを描いた映画「死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ」から、国際指名手配されたナチ犯罪者の日常の恐怖を描いたシーンの、本編映像が公開された。

 公開されたのは、アルゼンチンで偽名を使って逃亡生活を続けるメンゲレが、背後を気にしながらも、露店で極右雑誌を購入し、街中を歩くシーン。何気ない日常の風景だが、戦争犯罪者であるメンゲレの前方から歩いてくるのはユダヤ人らしき数人の男たちに、サングラスと中折れ帽子をかぶって別人を装うメンゲレは、さらに顔を隠すようにハンカチで額の汗を拭きカフェに逃げ込む。窓越しに彼らの様子をうかがい、すきを見てタクシーに乗り込む3分間のシーンが、長回しのワンテイクで撮られている。逃亡者メンゲレの逮捕への恐怖が伝わってくる緊張感にあふれるシーンとなっている。

 迫りくるナチハンターから逃れ続けるメンゲレの日常シーンを長回しワンテイクで撮影した理由について、キリル・セレブレンニコフ監督は「長まわしの手法を使うことで、映像の中にリアルでいきいきとした瞬間を捉えることができます。例えば、メンゲレが通りを横切ってタクシーに乗り込む。それらをカットしないで映し出すことにより、彼の生々しい人生が見えてくるようで、私はこの表現が非常に好きなんです」と明かしている。

 「死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ」は、アウシュヴィッツ収容所で「トスカ」のアリアを口ずさみながらユダヤ人たちの生死を振り分け、優生学の研究として双子や対象被験者の人体実験を行ったナチス医師ヨーゼフ・メンゲレを描いた作品。戦後、多くのナチ犯罪者と同様に南米に逃亡し、イラスエルの諜報機関モサドから逃れ続けた彼の知られざる潜伏生活と、息子との会話を通してメンゲレが決して認めなかった彼の罪と悪の本質に迫る。オリヴィエ・ゲーズの世界的ベストセラー小説「ヨーゼフ・メンゲレの逃亡」を原作に、「リモノフ」などのキリル・セレブレン二コフ監督が映像化した。

国際指名手配されたナチ犯罪者の日常の恐怖 「死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ」本編映像

【作品情報】
死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ
2026年2月27日(金)シネマート新宿、シネスイッチ銀座ほか全国公開
配給:トランスフォーマー
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