北海道釧路市が舞台 ゲーム誘致が題材の青春群像劇 金子修介監督「2126年、海の星をさがして」公開決定

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北海道釧路市が舞台 ゲーム誘致が題材の青春群像劇 金子修介監督「2126年、海の星をさがして」公開決定

 北海道釧路市を舞台にした、金子修介監督「2126年、海の星をさがして」が、3月にロケ地である釧路にて先行公開され、その後全国順次公開されることが決まった。

 「2126年、海の星をさがして」の主人公は、変わりばえのしない日々を過ごしていた釧路在住のゲームオタクの巌(渡邊圭祐)。巌は、中学時代に友達と熱中した世界的ヒットゲームの次回作の舞台の候補地に、上海と釜山と並び、地元・釧路が挙がっていることを知る。市場で店を開く母と二人暮らしの巌は、ゲームの世界を通して、港湾都市「釧路」が持つポテンシャルを世界に発信し、観光客を増やそうと考え、東京から戻ってきた燈(葵わかな)ら幼なじみたちと、ゲームのロケ誘致を目指して奮闘する。最大のピンチを乗り越え、国際プレゼンの準備が進む一方で、巌にはやり残したことがあった。

 釧路市民の郷土愛(シビックプライド)の醸成を目的に「釧路市シビックプライド醸成長編映像制作実行委員会」を組成し、映画制作による地域活性化、地方創生支援を目指したプロジェクトとして制作。9月末から10月中旬まで釧路市を中心に行われた撮影では、多くの市民エキストラも参加した。劇中には、釧路港、新富士市場、釧路和商市場、釧路湿原、阿寒湖畔など、釧路市内の多彩な場所が登場し、広大な美しい自然、そしてノスタルジックな街並みまで、釧路の多面的な魅力が映像作品として描き出されている。

 監督は、「ガメラ」シリーズや「デスノート」などの金子修介。脚本は「夜明けまでバス停で」などの梶原阿貴が担当している。主人公のゲームオタク・巌(いわお)を演じるのは渡邊圭祐。本作で映画初単独主演を果たす。ヒロインの燈(あかり)をNHK連続テレビ小説「わろてんか」などの葵わかなが、2人に協力する幼なじみ役を上川周作と小西桜子が務める他、萩原聖人、小林聡美も出演する。

 金子監督は、「生まれ育った地元の街を盛り上げようと懸命になる若者たちの熱い想いに共鳴しながら、その心の奥底にある思春期の屈折を、ゲームという最新メディアを媒介にして織りあげ、今までにない新しく不思議な物語に昇華しようと試みました。釧路の自然や街の魅力と皆さんの協力と想いを映像に焼き付けました。ぜひ映画館でご覧ください」とコメントを寄せている。

【作品情報】
2126年、海の星をさがして
2026年3月20日(金)よりイオンシネマ釧路にて先行公開
配給:渋谷プロダクション
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