伝説のライブが現代によみがえる 「アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン」プロデューサー語る

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伝説のライブが現代によみがえる 「アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン」プロデューサー語る

 ”ソウルの女王”アレサ・フランクリンによる幻のコンサート・フィルム「アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン」が、5月28日より劇場公開される。本作のプロデューサーを務めたアラン・エリオットのオフィシャル・インタビューが公開された。

 「アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン」は、1972年1月13日と14日に、ロサンゼルスのニュー・テンプル・ミッショナリー・バプティスト教会で行われたライブを収録したもの。アレサが、自らのルーツであるゴスペルを感動的に歌い上げている。この時の音源はライブ・アルバム「AMAZING GRACE」として発売されて大ヒットとなった。ドキュメンタリー映画としてシドニー・ポラック監督によって撮影もされていたが、カットの始めと終わりのカチンコがなかったために音と映像をシンクロできず、未完のまま頓挫。だが、テクノロジーの発展もあり、完成にこぎつけた。

【インタビュー】
Q:ワーナーブラザーズから映画を買収するプロセスはどうでしたか?

アラン・エリオット:簡単だったよ!シドニー・ポラックと私は、ずっとこの映画について話し合っていたんだが、残念なことに病気になってしまってね。ある日、シドニーが私に電話をしてきて、この映画を完成させたいと言ってきたんだ。ワーナーブラザーズにも同じことを伝えたと言っていた。私のエージェントのアリ・エマニュエルが、ワーナーブラザーズと交渉した後、企画が再び動き出したんだ。                     

Q:この映画には、いつから取り組んでいたんですか?

アラン・エリオット:1990年からだ。

Q:この映画を作る過程で最も大変だったことは?

アラン・エリオット:映像と音声が1972年に収録されたんだが、シンクロナイゼーションが無かったんだ。

Q:この映画を買収する前から、この問題を把握していたのでしょうか?

アラン・エリオット:いいや!知らなかった!

Q:最終的に、どのように音声を修正したのでしょう?

アラン・エリオット:デラックス・エンターテイメントのデジタル技術を使った。それに、私の素晴らしい友人、グレイ・エインズワースとベバリー・ウッドが音声を修正してくれたんだ。

Q:映画から削除したシーンはありましたか?削除した理由は?

アラン・エリオット:あるよ。もともと全部で3時間半あった。最初の試写会に、前立腺がんを患う友人が立ち会ってくれた……。それが、編集作業に影響した(とにかく早く済ませなければならなかった!)

Q:もとの撮影に参加した人で、編集作業に協力した人はいますか?
アラン・エリオット:コーラスのメンバー大勢と、(聖歌隊の指揮をした)アレキサンダー・ハミルトンが試写会とかに来てくれた。彼らが試写会に来てくれたことが、編集過程に大きく影響した。

Q:アルバム「アメイジング・グレイス」の中で個人的に一番好きな曲は?
アラン・エリオット:「God Will Take Care of You」かな。でも、どうしても映画の中に入れる場所がなくて、カットせざるを得なかった!

【作品情報】
アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン
2021年5月28日(金)Bunkamuraル・シネマ他全国公開
配給:ギャガ
2018©Amazing Grace Movie LLC

  • 作品

アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン

公開年 2018年
製作国 アメリカ
監督  
出演  
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