胎児の聴覚環境を再現 睡眠中に音楽を聞くコンサートを追う ドキュメンタリー「SLEEP」予告編公開

映画スクエア

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 睡眠中に聞くために作られた8時間以上の曲「SLEEP」が演奏された異色のコンサートの裏側や、「SLEEP」の作曲者であるマックス・リヒターの素顔を追ったドキュメンタリー映画「SLEEP マックス・リヒターからの招待状」(3月26日劇場公開)の、予告編が公開となった。

 予告編は、「スリープ公演へようこそ、8時間の子守歌です」とリヒターが観客に呼びかける映像から始まる。そして、ロサンゼルス・グランドパーク、シドニー・オペラハウス、ベルギー・アントワープの聖母大聖堂と、世界中で開催されたことが示される。さらに、リヒターが「”スリープ”は、睡眠状態の心と対話するための音楽」「子宮内の胎児の聴覚環境を再現した」もので、「加速し続ける現代の生活に無言の抗議の意味を込めこの作品を作った」と、異色のコンサートへの想いを語っている。

 コンサート「SLEEP」は、ミュージシャンたちが音楽を奏で、観客はステージの前に並ぶベッドで寝ることも自由に歩き回ることも可能という、型破りな形で行われた。コンサートを思いついたのはドイツの作曲家であるマックス・リヒターで、睡眠や音楽がどのように人間の脳に影響を与えるのかに興味を持ち、音楽と睡眠を科学的に分析・融合し、新しい音楽体験や最高級の眠りと目覚めへと導くことを目的とした楽曲「SLEEP」を作り上げた。「SLEEP マックス・リヒターからの招待状」では、コンサートの裏側のほか、リヒターのこれまでの道のりなどが収められている。

胎児の聴覚環境を再現 睡眠中に音楽を聞くコンサートを追う ドキュメンタリー「SLEEP」予告編公開

SLEEP マックス・リヒターからの招待状
2021年3月26日(金) 新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
配給:アット エンタテインメント
©2018 Deutsche Grammophon GmbH, Berlin All Rights Reserved

  • 作品

SLEEP マックス・リヒターからの招待状

公開年 2019年
製作国 イギリス
監督  ナタリー・ジョンズ
出演  マックス・リヒター、ユリア・マール
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