京都府亀岡市のバス会社の全面協力で完成した映画「つぎとまります」が、東京・渋谷のユーロスペースで2024年10月5日劇場公開されることが決まった。
「つぎとまります」は、新人女性運転士の成長とバスの魅力を描いた作品。「日本一のバス運転士になる!」という子供の頃からの夢を叶えるため、京都・亀岡のバス会社に就職した保津川美南。個性豊かな同僚や、乗客たちに囲まれながらも失敗連続の毎日を送る。そんな美南の心の支えは、バス運転士を目指すきっかけとなった憧れの”運転士さん”。ピンチの時に現れる彼を頼りに成長する美南だったが、ある日”運転士さん”について意外なことを知る。そんな時に、西日本一帯が未曽有の大雨に襲われる。
保津川美南を演じるのは、雑誌「Seventeen」の専属モデルで、京都出身の秋田汐梨。バスの運転士は全国的に不足しており、さらに女性の割合は1.7パーセントと他の運送業に比べても低いことから、バス運転士が次世代の女性の職業選択のひとつとなるようにとの思いを込めて起用された。運転席での操縦シーン、峠の流水・倒木シーンなどは、CGは使用せずに臨場感あふれる描写を実現している。
「制作段階から映画の後援をするのは初めて」という京都市をはじめ、近畿運輸局などの行政やバス関係者の期待を背負った本作は、亀岡市にある京阪京都交通株式会社の全面協力を得て撮影された。主人公の回想シーンでは、1980年代のカラーリングに車体を復刻塗装し、方向幕をつけて町を走らせたほか、実在する「2系統」などの路線や「大葉台2丁目」などのバス停も登場。リアリティと親しみやすさにこだわった。さらに霧のテラスや嵐山渡月橋など、京都の美しい観光スポットも随所に登場する。
【作品情報】
つぎとまります
京都シネマにて2024年9月13日(土)より先行上映
ユーロスペースにて2024年10月5日(土)より公開