「漁港の肉子ちゃん」主題歌に吉田拓郎「イメージの詩」 明石家さんまの”人生の教科書”を10歳が歌う

映画スクエア

「漁港の肉子ちゃん」主題歌に吉田拓郎「イメージの詩」 明石家さんまの”人生の教科書”を10歳が歌う

 明石家さんまがプロデュースするアニメ映画「漁港の肉子ちゃん」の主題歌、エンディングテーマが発表された。

 主題歌は、明石家さんまが「人生の教科書」と語る最愛の曲である、吉田拓郎の「イメージの詩」。吉田拓郎の盟友・武部聡志が編曲を担い、サウンドプロデュースをGReeeeNが手がけている。また「小さい女の子に歌ってほしい」というさんまの発案から、映画「糸」などに出演した10歳の子役・稲垣来泉が起用された。さんまがレコーディングに挑む稲垣へ「ボブ・ディランのように語りかけるように歌ってほしい。10年の人生経験をフルに発揮していただいて」と場を和ませると、GReeeeNのHIDEによる丁寧な歌の指導によって、稲垣はのびのびと歌の収録を楽しんだという。

 本作のエンディングテーマは、以前からさんまと交流のあったGReeeeNの書き下ろし曲「たけてん」。「たけてん」という楽曲名は、さんまが出した5つほどの候補から選ばれたという。GReeeeNは、頭の中で、「たけかんむり」に、天ぷらの「天」と書いてみてください。ある文字が浮かんできたのではないでしょうか。笑わせたい誰かが居る、笑って欲しい誰かが居る。そして幸せになって欲しい人が居る。そんな気持ちを込めました!」とコメント。さんまは、「僕が”笑い”に拘っているのをHIDEが汲み取って」くれたことを語っている。

 あわせて、主題歌「イメージの詩」とエンディングテーマ「たけてん」が使用された予告編も公開された。

 「漁港の肉子ちゃん」は、直木賞受賞作家の西加奈子の同名小説を原作としたアニメ映画で、漁港の船に2人きりで住む母娘である、肉子ちゃんとキクコの軌跡と成長を描く。明石家さんまが企画・プロデュースを担当。「海獣の子供」などの渡辺歩が監督を、「かぐや姫の物語」「海獣の子供」で作画監督を務めた小西賢一がキャラクターデザイン・総作画監督を務め、「映画 えんとつ町のプペル」のSTUDIO4℃が、アニメーション制作を手がける。大竹しのぶが主人公の肉子ちゃん、Cocomiが娘・キクコの声を務め、花江夏樹、下野紘、吉岡里帆、マツコ・デラックスらも声の出演をしている。

【コメント】

■企画・プロデュース:明石家さんま      

▼「イメージの詩」に関して
ドラマ「Jimmy~アホみたいなホンマの話~」の時に実感したことで、自分の体に染み込んだ歌でも、今の時代に伝わるんだというのがわかって「イメージの詩」も、何かしらの形で披露したいと思っていたんです。それで、吉田拓郎さんにご連絡をしてOKをいただいて、「女性に歌ってほしいので、歌詞も変えさせてもらいたい」と伝えたら「いいよ、いいよ、さんまちゃんの自由にして」と。それで、女性目線の歌詞にしようと思って、夜通し考えたけどこの曲は、この歌詞でないとダメだということがわかって。女性に歌ってもらいたいけど、歌詞を変えるのはむずかしいから大人の歌詞を小さい女の子に歌ってもらったらいいんじゃないかと。今回、10歳の稲垣来泉ちゃんに歌ってもらったんですが、ものすごい理解力で。クインシー・ジョーンズが、ボブ・ディランに「語るように歌ってくれ」と言ったというエピソードを伝えて、「ボブ・ディランで」と依頼すると「はい。ボブ・ディラン。」と、楽譜にメモとってくれたり(笑)思った以上の「イメージの詩」が出来ました。この曲が、また世に出てくれることが嬉しいです。

▼エンディングテーマ「たけてん」に関して
GReeeeNのHIDEとは以前から交流があって、仲の良いメンバーと食事のときに、冗談でHIDEに、映画の曲書いてもらおうとなったけど、その場で流れていて。しばらくしてから、「映画の曲やらせていただいていいですか?」とHIDEのほうから言ってきてくれて。この曲は、僕の若い頃のテレビとか雑誌とかの情報を集めて、僕のことを調べつくして書いてくれたそうで。頭が下がる思いです。楽曲名は5つぐらい、HIDEに案を送ったんです。 
僕が「笑い」に拘っているのをHIDEが汲み取って「他のタイトル案も有難いのですが『たけてん』が呼んでます」と。それで「たけてん」に決まりました。

■主題歌サウンドプロデュース、エンディングテーマ担当:GReeeeN      

ひょんなことから、さんまさんが出逢った『漁港の肉子ちゃん』という素敵な作品。ボクたちGReeeeNも作品を読ませて頂き、楽しみながら曲づくりに向かいました!曲をつくり始める前の段階から、さんまさんと何度もお話をし、映画の情景を思い浮かべながら、エンディングテーマの「たけてん」という楽曲になったわけですが、、、「たけてん???」と皆さまの脳内でなっていることと思います。それで合ってます(笑)この「たけてん」という曲のタイトル、なんと!!さんまさんにつけていただきました!!!!頭の中で、「たけかんむり」に、天ぷらの「天」と書いてみてください。ある文字が浮かんできたのではないでしょうか。(正確には「天」ではないのですが。。)笑わせたい誰かが居る、笑って欲しい誰かが居る。そして幸せになって欲しい人が居る。そんな気持ちを込めました!また、主題歌の「イメージの詩」に関しても、サウンドプロデュースという形で関わらせていただきました。オリジナルの吉田拓郎さんへのリスペクトを胸に、さんまさんからの「小さい女の子に歌ってほしい」 というアイデアを受け、編曲の武部さんとも話し合い、曲が完成しました。歌っていただいた、稲垣来泉さんの素敵な真っ直ぐさに胸をうたれました!是非、映画館で音楽にも注目してご覧ください!!!!

■主題歌 歌唱:稲垣来泉(10)      

私は歌が好きですが、うまい方ではなく、とても緊張していました。レコーディングの時は、HIDEさんをはじめスタッフの皆さんが、私にわかりやすく「ここは4時間目の体育の時間が終わった時の感じで歌ってね。」と学校の教科の時間で表してくれたので、とても歌いやすくて面白かったです。さんまさんもとても褒めてくれました。さんまさんが声で選んでくれた事に自信を持って、私は歌いきりました。さんまさんやスタッフの皆さんが、うなずいてくれたので、とても良い歌になっていると思います。

【作品情報】
漁港の肉子ちゃん
2021年6月11日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
配給:アスミック・エース
©2021「漁港の肉子ちゃん」製作委員会

  • 作品

漁港の肉子ちゃん

公開年 2021年
製作国 日本
監督  渡辺歩
出演  (声)大竹しのぶ、Cocomi 、花江夏樹、中村育二、マツコ・デラックス、 吉岡里帆
作品一覧