2024年10月18日より劇場公開される、堂本剛主演、荻上直子監督・脚本の映画「まる」から、新たな場面写真が公開された。
場面写真は、堂本剛演じる沢田が、”◯”を描き上げ、自身が描いた”◯”に向き合い、そして”◯”におさまっている様子が捉えられている。約2年前のオファーから、初となる完全なアテ書きで、沢田というキャラクターを作り上げた荻上監督による、堂本剛演じる沢田と”まる”という一風変わった作品のモチーフが描き出されている。
「プロデューサーから『誰に興味があって、誰と一緒に映画を作りたいか』と聞かれるたび、堂本さんのお名前を常々挙げていました」と語るほど、以前から堂本とのタッグを熱望していた荻上監督。「20代後半で帰国して、30代で映画監督デビューしたのですが、なかなかうまくいかなくて、『ああ、もう嫌だ』と悩んだ時期がありまして。そんな時にたまたまテレビに出ている堂本さんを拝見して、『あれ……私よりもっとツラそうな人がいる』と、すごく興味がわいてしまったんですね。以来、とても気になってはいたものの、お芝居からしばらく離れていらっしゃったので、映画に出てもらえることはないだろうと思っていました。ところが『そうでもないらしい』という話がプロデューサーから入り、『えぇっ、そしたらもう、すぐに脚本を書きます』と取り組み始めて、『まる』はスタートしました」と、本作のはじまりを明かしている。
監督は、堂本の過去のインタビューからヒントを探し、“自分が分からなくなってしまう人のお話”を物語の根幹に置くことに。「不条理的な要素が結構あるし、自分が何者なのか分からなくなってしまうという部分は、書くのがとても難しくて。でも、そういう経験って誰しもあると思いますし、それこそ堂本さんのインタビューからたくさんヒントをいただきながら、シナリオを練り上げていったという感じでした」と監督が語るように、堂本剛の言葉からつくり上げられ、荻上監督のユニークな視点から整えられたキャラクターとなっている。
また、9月6日より第二弾ムビチケカードの発売が決定した。街を背にした沢田が、空中の”○”に手を添えて見つめる姿を捉えた新規ビジュアルが使用されている。
「まる」は、美大卒だがアートで身を立てられず、人気現代美術家のアシスタントをしている男・沢田を主人公とした作品。独立する気配もなければ、そんな気力さえも失って、言われたことを淡々とこなすことに慣れてしまっている沢田。ある日、通勤途中に事故に遭い、腕のけがが原因で職を失う。部屋に帰ると床には1匹のアリがいる。そのアリに導かれるように描いた○(まる)を発端に、日常が○に浸食され始める。沢田を演じるのは堂本剛。「彼らが本気で編むときは、」「波紋」の荻上直子が、監督・脚本を務める。
【作品情報】
まる
2024年10月18日(金)ロードショー
配給:アスミック・エース
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