加瀬亮がホン・サンス監督作「逃げた女」称賛 「近年稀にみる美しさ」 5年間夫と離れたことのない妻描く

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加瀬亮がホン・サンス監督作「逃げた女」称賛 「近年稀にみる美しさ」 5年間夫と離れたことのない妻描く

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 5年間1日も夫と離れたことのない妻を描く映画「逃げた女」が、6月11日から劇場公開される。ひと足先に本作鑑賞した加瀬亮のコメントが公開された。

 2012年にホン・サンス監督と対談をしたことをきっかけに意気投合した加瀬亮は、ホン・サンス監督作「自由が丘で」に主演。ホン・サンス監督のファンを公言している。コメントで加瀬は、「揺れるキム・ミニの演技は、自然の中に生きる小さな動物のようで、近年稀にみる美しさだった」と称賛を送っている。

 あわせて公開された場面写真では、夫の出張中に初めてひとりになった主人公ガミが、ソウル郊外の3人の女友だちと再会する様子などが切り取られている。

 「逃げた女」は、5年間にわたり1日も夫と離れたことのない女性が、3人の女友だちとの再会などで、少しずつ変わっていく姿を描いた作品。本作が24本目となるホン・サンス監督がメガホンを取っている。監督の公私のパートナーで、「ニューヨーク・タイムズ」紙が選ぶ「21世紀最高の俳優25人」にソン・ガンホと共に韓国から選出された女優キム・ミニが出演。サンス監督とは、7度目のタッグとなる。また、サンス監督作品の常連であるソ・ヨンファ、クォン・ヘヒョ、「はちどり」のユジン先生役などで知られるキム・セビョクが出演している。

【加瀬亮コメント全文】
遠い過去の出来事でも、それが強烈で純粋であったほど人はそれを忘れることなんて出来ない。
今、髪をばっさり切った女性は、意を決したように閉ざした自身と向かい合っていく。
小さな窓は開かれ、ゆっくりと風がそこに流れ込んでくる。
揺れるキム・ミニの演技は、自然の中に生きる小さな動物のようで、近年稀にみる美しさだった。

【作品情報】 
逃げた女
2021年6月11日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
配給:ミモザフィルムズ
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  • 作品

逃げた女

公開年 2020年
製作国 韓国
監督  ホン・サンス
出演  キム・ミニ、ソ・ヨンファ、ソン・ソンミ、キム・セビョク、イ・ユンミ、クォン・ヘヒョ、シン・ソクホ
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