
磯村勇斗と末澤誠也がダブル主演を務める、𠮷田恵輔監督作「mentor」の劇場公開日が、2026年10月16日に決まった。あわせて、物語の鍵を握る“メンター(助言者)” の埜本(のもと)役を、綾野剛が務めることも発表された。
綾野剛が演じるのは、龍之介(磯村勇斗)と拓海(末澤誠也)の過去と現在をつなぐ、物語の鍵を握る存在の埜本(のもと)。幼い頃の龍之介と拓海が起こしてしまった花火の事故で全焼したアパートの元住人で、その火災で妻子を失い、自らも全身に火傷を負った人物である。15年の時を経て再び2人の前に現れた埜本は、うらみをぶつけるどころか、なぜか優しい。その優しさは、龍之介にはぬぐえない違和感となり、拓海には救いの光のように映っていく。やがて埜本は、拓海にとって心のより所となる“メンター”のような存在になっていく。
そんな埜本という複雑な人物像を体現するため、綾野は特殊メイクにも挑んだ。火災によって全身に深い火傷を負った埜本の痛ましい姿は、特殊メイクによって作り上げられた。皮膚の質感や傷跡に至るまで緻密に作り込まれ、その準備には毎回約3時間を要した。綾野もまた、その過酷なプロセスを経て、埜本という役に深く入り込んでいったという。
綾野剛は、「磯村勇斗さんの鍛錬と感性の爆発力、末澤誠也さんの才能と天性の瞬発力。そして𠮷田恵輔監督の奇才奇天烈な総合力。その火口に飛び込み混ざり、ただただ極上のカオスな日々を過ごさせて頂きました。ぜひ、これ以上の情報を一切入れずノーガードで映画『mentor』を浴びて頂けましたら幸いです」とコメントを寄せている。
あわせて公開されたティザービジュアルでは、磯村、末澤、そして綾野が演じたキャラクターたちの頭部が燃え上がる姿が収められている。3人の人生が変わってしまった共通点でもある、15年前の火災を想起させる頭部を包む炎が、時がたってもなお“消えることのない現実”を表現するかのように頭上で燃え続けている。どこかうつろに前を見据える龍之介、笑顔の奥に狂気をにじませる拓海、そして悲しみにも怒りにも見える不思議な表情を浮かべる埜本の目に、「だから、狂う。」のコピーが添えられたデザインとなっている。

「mentor」の物語は、15年前の夏に起きたある火災事故から始まる。少年の無邪気な花火遊びがアパートを全焼させ、黒焦げの妻を抱えた男・埜本が、燃えさかるアパートの一室から姿を現す。あまりにも強烈な記憶を前に、当事者であった龍之介と拓海の時間は、その日を境に止まってしまう。
やがて大人になった2人は、まったく異なる道を歩んでいた。龍之介(磯村勇斗)は罪にフタをし、アーチェリーのオリンピック日本代表候補として前へ進もうとする。一方、拓海(末澤誠也)はいまだ罪の記憶から抜け出せず、陰鬱な日々に立ちすくんでいた。そんな2人の前に、あのやけどの男・埜本が再び現れる。しかし彼はうらみの言葉を口にすることなく、「君はもう、充分に償ったよ」と静かに語りかける。不気味なほどに優しいその姿は、やがて彼らにとっての「mentor/メンター(助言者・導き手)」となっていく。
【作品情報】
mentor
2026年10月16日(金)全国公開
配給:エイベックス・フィルムレーベルズ、スターサンズ
©2026「mentor」製作委員会