名シーン紹介　ダイヤルＭを廻せ!

マーゴ殺害計画の実行

重要な部分に触れている場合があります。

時間：　0:41:20頃

見どころ
・11時を過ぎてしまい、急いで電話をしなければならないトニー
・スワンが倒れた際に、背中にグイとハサミが深く刺さる描写

マーゴ殺害計画が実行される。土曜の夜は自宅でラジオを聞くのが習慣のマーゴが映画を見に行こうとするなど、予期せぬ事態が起こるものの、トニーは何とか予定通りに事が運ぶように持っていく。11時に自宅に電話をし、電話にでるために寝室から出てきたマーゴをスワンが殺す手はずだったが、トニーの腕時計が止まっていて、11時を過ぎてしまう。遅れての電話となったが、ギリギリでスワンはまだ部屋にいた。電話に出たマーゴを、スワンはストッキングで背後から首を絞める。もみ合ううちに、向かい合ってスワンがマーゴを机に押し倒す形になる。もがくマーゴは、手を伸ばした先にあったハサミを手に取り、スワンの背中に突き立てる。

本作は謎解きがメインのミステリーに分類される作品だが、このシーンは監督のアルフレッド・ヒッチコックの代名詞であるサスペンスにあふれたシーンとなっている。「11時に電話をする」というのがトニーの役割だが、腕時計は止まっており、急いでロビーの公衆電話に向かうが、男性が使っている。電話がかかってこないため、スワンはアパートを出ようとしている。サスペンスのお手本のようなシーンとなっている。

予期せぬ事が多々起こるものの、スワンがマーゴを襲うまでは計画通りに進む。だが、ここで最大の誤算が生じる。マーゴによって、スワンが殺されてしまうのだ。マーゴがスワンの背中にハサミを刺す。これだけでは致命傷にはならなかったかもしれないが、スワンが地面に倒れた時に、ハサミがグイと背中に深く突き刺さる。この念の入った描写が、スワンの死を印象づける。

登場人物・キャスト

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人物 1 ダイヤルＭを廻せ!

トニー・ウェンディス

俳優：レイ・ミランドトニー・ウェンディスは、スワンに妻のマーゴを殺害させようとする男性。プロテニスの・・・元スタープレーヤーだったが、引退後はスポーツ用品販売の仕事をしている。用意周到で、頭の回転が速い。遠征のためにしばしば家を空けることに不満を感じていた妻マーゴの浮気に気づき、財産を自分のものにするために妻の殺害を計画する。外出するマーゴ・・・

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人物 2 ダイヤルＭを廻せ!

マーゴ・メアリー・ウェンディス

俳優：グレース・ケリーマーゴ・ウェンディスは、トニーの妻で、マーク・ハリデイと愛人関係にある女性。資産・・・家の生まれ。試合や遠征で不在の多い夫トニーへの不満から、マークとの浮気に走る。離婚を決意するものの、トニーが急に優しくなったことから、決意が揺らいでいる。トニーに殺害を依頼されたスワンから、ストッキングで首を絞められた際に、とっさに手を・・・

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人物 5 ダイヤルＭを廻せ!

C・A・スワン

俳優：アンソニー・ドーソン C・A・スワンは、トニーにそそのかされて、トニーの妻マーゴを殺害しようとするも、・・・逆にマーゴに背中をハサミで刺されて死ぬ人物。トニーの大学時代の先輩にあたり、大学時代には金を使い込んだことがあった。戦争中には軍法会議にかけられ、1年間収監されていた。ここ最近は、レズゲイド大尉、アダムズ、ウィルソンと、名前をころころ変えな・・・