ゼロ・グラビティ

公開年: 2013年
製作国: イギリス、アメリカ
監督: アルフォンソ・キュアロン
出演: サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー

「ゼロ・グラビティ」は、宇宙で遭難状態となった宇宙飛行士のライアン・ストーンが、困難を乗り越えて地球に帰還しようとする姿を描いた作品。宇宙ゴミ（スペース・デブリ）の恐怖も描かれている。ほとんどのシーンが宇宙の無重力状態で描かれている。

アカデミー賞で作品賞を含む10部門にノミネートされ、7部門（監督賞、撮影賞、作曲賞、視覚効果賞、音響賞（編集）、音響賞（調整）、編集賞）で受賞を果たすなど、高い評価を得た。興行的にも大ヒットとなり、北米で2億7千万ドル（2013年の6位）、世界で7億2千万ドルを超える興行収入をあげた。日本でも、32億円を超える興行収入をあげ、2014年の洋画の3位となった。

宇宙でのミッション

宇宙。メディカル・エンジニアのライアン・ストーンが、宇宙船外でパネルの修理をしている。ベテラン宇宙飛行士のマット・コワルスキーも近くにいる。ストーンは初めての、マットは最後の宇宙でのミッションである。修理が難航する中、ロシアがミサイルで破壊した衛星の断片が他の衛星も破壊し、宇宙ごみとなってライアンたちを襲う事態が発生。ヒューストンから避難を命じる連絡が入る。

宇宙ゴミの襲来

急いで宇宙船内に戻ろうとするライアンとマットだったが、衛星の破片が猛烈なスピードで飛んでくる。ライアンは宇宙へと投げ出されてしまい、パニックに陥るものの何とか落ち着くものの、周りには誰もおらず、恐怖に襲われる。そんなライアンの前に、マットが助けに現れる。マットはライアンの体をロープで結びつけ、スペースシャトル「エクスプローラー号」に戻る。ライアンの酸素の残量は10%を切っている。

ISSへ

エクスプローラー号はダメージを受け、乗組員は死亡している。マットとライアンは、離れた場所にある国際宇宙ステーション（ISS）に向かい、ソユーズで地球に戻ることにする。ISSに向かう途中、娘がいたが4歳の時に亡くなったことをライアンが話す。ISSの近くまでたどりつくが、ライアンの酸素は0％となり、マットが装着している噴射装置の燃料もほぼ底をついている。