ストーリー・あらすじ紹介　ロード・オブ・ザ・リング／王の帰還

ゴラムの過去

かつて、スメアゴルだった頃のゴラムが、川で指輪を見つけたデアゴルの首を絞めて殺した様子が描かれる。ゴラムは殺人者として村を追われ、指輪の魔力に魅せられてさまよう身となり、スメアゴルという名前も忘れてしまったのだった。現在、食べ物の残りも少なくなって疲れ切っているフロドとサムを、ゴラムが道案内している。

再会

アイゼンガルドに向かったガンダルフたちは、メリーとピピンの2人と再会する。ピピンは水に落ちた大きな黒い玉（パランティア）を見つける。ガンダルフは急いでピピンからパランティアを預かる。戦いに勝利した祝宴が開かれるものの、ガンダルフにもフロドの居場所はわからないままである。スメアゴルとゴラムの人格が会話をしているのを聞いたサムは、ゴラムが裏切ると指摘する。だが、フロドはゴラムの肩を持つ。

シーン 1

ゴラムとスメアゴルの会話

前作「二つの塔」で、フロドの優しさに触れたことで、元のスメアゴルとしての人格が戻・・・りかけていたゴラム。だが、フロドに裏切られたと感じたことから、再びゴラムの人格が優勢となる。そのゴラムは、フロドから指輪を奪うために、フロドとサムを大グモの元に連れて行こうとしていた。そんなゴラムだったが、スメアゴルの人格もまだ残ってい・・・

サウロンの狙い

夜。眠るガンダルフが抱えるパランティアを手に取るピピン。苦しみだしたピピンを、ガンダルフが助ける。パランティアを通して、サウロンがピピンに指輪のありかを聞いてきたが、ピピンは答えなかったという。一方でピピンはサウロンの意識をのぞき、サウロンがゴンドールの首都ミナス・ティリスを襲うことが分かる。ガンダルフとピピンは、ミナス・ティリスに向かう。

アルウェンの決意

不死の世界に向かうアルウェンは、アラゴルンが子どもと遊ぶ幻影を見る。アラゴルンと幸せになる未来もありえることに気づいたアルウェンは、父エルロンドの元に戻り、アラゴルンのためにかつてサウロンを倒すために使われた剣を鍛え直すように頼む。ガンダルフとピピンは、ミナス・ティリスに到着する。だが、執政のデネソールは、息子ボロミアの死を嘆いているばかりで、ミナス・ティリスの守りを固めようとはしない。

のろし

フロドたちは、ミナス・モルグルに到着する。ナズグルの頭領であるアングマールの魔王やオークの軍勢が、ミナス・モルグルからゴンドールに向けて進軍を開始する。フロドたちは、ゴラムに導かれて秘密の階段を登る。進軍に気づいたガンダルフは、ピピンにのろしを上げさせる。のろしを見たローハンの王セオデンは、アラゴルンを指揮官とし、援軍としてゴンドールに向かうことを決める。

オスギリアスからの撤退

最後の防衛線であるオスギリアスをオークの攻撃から守る、ファラミアが率いるゴンドールの軍勢。だが、退却を余儀なくされる。オスギリアスは、サウロンの軍勢に奪われる。フロドたちは秘密の階段を登る。サムはゴラムが指輪を狙おうとしていることが分かっているが、ゴラムはサムに、サムが指輪を狙っていると吹き込む。

ゴラムの策略

オスギリアスから退却したファラミアに、デネソールはオスギリアスの奪回を命じる。父デネソールが自分よりも兄のボロミアの方を愛することに気づいているファラミアは、デネソールの愛を勝ち得ようと、オスギリアスに無謀な突撃を行う。一方ゴラムは、寝ているサムが持つ最後のパンを捨て、パンの破片をサムの服の上にかける。起きたフロドに、サムがパンを食べたとウソの告げ口をするゴラム。さらに、フロドの重荷を助けるようと、指輪を持つとサムが話したことから、サムが指輪を奪おうとしていると思ったフロドは、サムに故郷に戻るように告げる。

アンドゥリルの剣

セオデン王やアラゴルンが率いる軍勢が野営する。アラゴルンの元に、エルロンドが訪ねてくる。エルロンドはサウロンが倒されなければアルウェンが死んでしまうことを話し、かつてサウロンを倒した時に使われた剣を鍛え直した「アンドゥリルの剣」をアラゴルンに渡す。さらにエルロンドは、モルドールの援軍が船でやって来ることを教え、かつてゴンドールとの約束を破って亡霊として生きる者たちを味方につけるために、「死者の道」に向かうように進言する。

シーン 2

アンドゥリルの剣を受け取るアラゴルン

サウロンの軍勢が狙っているゴンドールを助けるため、ローハンの軍勢とともにゴンドー・・・ルの首都であるミナス＝ティリスに向かうアラゴルン。愛するアルウェンのことを思い続けるアラゴルンの前に、アルウェンの父であるエルロンドが姿を見せる。エルロンドはアラゴルンに、アルウェンが不死の国へと旅立たなかったことや、このままでは魔力に・・・

死者の道

アラゴルン、レゴラス、ギムリの3人は、死者の道に向かう。アラゴルンは現れた亡霊に対し、協力すれば約束を守ったとみなすと告げる。軍勢を率いたセオデン王が、ゴンドールに向かう。戦いへの参加が認められていない女性のエオウィンや小柄なメリーだったが、エオウィンはメリーを連れて一緒に兵とともにゴンドールに向かう。

デネソールの錯乱

ファラミアの軍を追い払ったオークの軍勢が、ミナス・ティリスに近づく。ファラミアは、オスギリアス奪回の戦いで胸に矢が刺さって意識を失う。ファラミアが死んだと早合点したデネソールは錯乱し、兵に逃げるように命じようとする。その姿を見たガンダルフがデネソールをツエで倒し、兵に戦うように命じる。オークの軍勢による攻撃が始まる。

大グモ

ゴラムに導かれたフロドは、洞窟へと足を踏み入れる。洞窟の中に張り巡らされた糸に巻きつかれたフロドを、巨大グモが襲う。フロドは、エアレンディルの光を使ってクモをひるませ、剣を使って糸を切って洞窟を脱出する。そこに、身を隠していたゴラムがフロドに襲いかかる。ゴラムはガケから谷底へと落ちていく。力尽きそうになったフロドだったが、ガラドリエルの幻影に励まされて再び歩き出す。だが、待ち受けていたクモに腹を刺されて倒れ、クモによって糸でぐるぐる巻きにされてしまう。

シーン 3

サムと大グモ「シェロブ」の戦い

滅びの山への秘密の道を知っていると語り、フロドやサムの道案内をしていたゴラム。だ・・・が、ゴラムの目的は、フロドの持つ指輪だった。ゴラムは、フロドを大グモのシェロブのエサにし、残った指輪を手に入れようと考える。サムを追い払うことに成功したゴラムは、シェロブの巣である洞窟にフロドを導く。洞窟でシェロブに襲われたフロドは、ガ・・・

援軍

フロドを助けるために戻って来たサムが、巨大グモを追い払う。だが、サムはフロドは死んでしまったと考え、オークが近づいてきたために身を隠す。オークは仮死状態のフロドを連れて行ってしまう。ミナス・ティリスでは、気を失っているファラミアが死んだと思い込んでいるデネソールが、ファラミアを火葬にしようとする。一方、セオデン王が率いるゴンドールが到着し、ミナス・ティリスを攻撃するオークたちに突撃する。

シーン 4

ローハン軍の突撃

ゴンドールの首都であるミナス＝ティリスが、サウロンの軍勢に襲われる。攻め入るサウ・・・ロンの軍勢を食い止めようと。ガンダルフが指揮を取るものの、戦力差は歴然としていた。そこに、セオデン王が率いるローハンの軍勢が、ゴンドールの援軍としてやってくる。すさまじい数のサウロンの軍勢を前にして、セオデン王は兵士たちを鼓舞する。その・・・

デネソールの死

デネソールがファラミアを巻き添えに焼身自殺をしようとしていることを知ったメリーが、ガンダルフを呼びに向かう。メリーが、火葬されかけたファラミアを助け出す。だが、デネソールの体に火がつき、燃え上がったデネソールはミナス・ティリスの城の城壁から身を投げる。セオデン王の軍勢は優位に戦いを進めるが、巨大な獣「オリファント」に乗った南方人のハラドリムの軍勢がモルドール軍に加わり、苦戦を強いられるようになる。

防衛

ナズグルに襲われたセオデン王を守るために、エオウィンが間に入る。「人間の男には殺せない」と語るナズグルだったが、女性であるエオウィンに倒される。だが、セオデンはエオウィンに見守られながら息絶える。一方、亡霊の兵を引き連れたアラゴルンが、ミナス・ティリスに現れる。亡霊の兵の活躍によってサウロンの兵は撃退され、ミナス・ティリスは守られる。

シーン 5

女ゆえに魔王を倒すエオウィン

ゴンドールの首都であるミナス＝ティリスを攻撃するサウロンの軍勢。圧倒的な戦力でミ・・・ナス＝ティリスを攻めるものの、ローハン軍が援軍として駆けつけて戦況が変わる。だが、空飛ぶ生物に乗るナズグルが現れ、再びサウロンの軍勢が優勢となる。ナズグルの首領であるアングマールの魔王の乗る空飛ぶ生き物が、ローハンのセオデン王を襲う。セ・・・

シーン 6

オリファントを倒すレゴラス

ローハンの軍勢やナズグルが加わり、ミナス＝ティリスを巡る戦いはますます激しさを増・・・す。さらに、ゴンドールと対立している南方人のハラドリムたちが、巨大な象「オリファント」に乗って、サウロンの軍勢とともにミナス＝ティリスに迫る。だがそこに、亡霊の兵士を引き連れたアラゴルンが、レゴラスやギムリとともに駆けつける。オリファン・・・

体力の限界

仮死状態のフロドは、オークのアジトに運ばれる。オークたちが仲間割れをするすきに、戻ってきたサムがフロドを助け出す。オークの装備を身につけてモルドールを滅びの山へと向かう2人だったが、フロドの体力は限界に近い。一方、ガンダルフやアラゴルンたちは、サウロンの注意をフロドからそらすために、軍勢を引き連れてモルドールの黒門に向かう。

黒門の戦い

動けなくなったフロドを、サムが背負って滅びの山に向かう。ついに火口の入り口近くにたどりついたフロドを、死んだと思われたゴラムが襲う。サムがゴラムを追い払い、フロドは走って火口に向かう。一方、モルドールの黒門では、サウロンの軍勢が姿を現す。アラゴルンが味方の軍勢を鼓舞し、真っ先にサウロンの軍勢に突っ込んでいく。他の者たちも続き、激しい戦いが繰り広げられる。

指輪の破壊

火口に到達したフロドだが、最後の最後で指輪の誘惑に負けてしまう。指輪を指にはめたフロドの姿は見えなくなる。そこに再び姿を現したゴラムが、フロドの指を食いちぎって指輪を奪う。奪い返そうとするフロドとゴラムはガケから落ちる。ゴラムは指輪とともに溶岩に落ち、フロドはサムに助け上げられる。指輪は溶岩に溶け、ついに指輪は破壊される。指輪が破壊されたことから、サウロンは力を失ってサウロンの軍勢は逃げ出していく。力尽きて倒れたフロドとサムを、大ワシに乗ったガンダルフが助け出す。

シーン 7

フロドを火口から助け上げるサム

何度も力尽きそうになりながらも、ついにモルドールの滅びの山の火口までやって来たフ・・・ロドとサム。だが、いざ火口に指輪を捨てるだけとなった段階で、フロドは指輪の誘惑に負けてしまう。「指輪は僕の物だ」とサムに言い、指に指輪をはめたフロド。だが、執拗に指輪を狙い続けてきたゴラムが現れ、フロドの指を噛みちぎって指輪を手に入れる。・・・

シーン 8

サウロンの最期

フロドとサムは生きており、滅びの山に指輪を捨てに向かっていることがわかったアラゴ・・・ルンやガンダルフたち。滅びの山に到達する前にフロドたちがサウロンに発見されないように、アラゴルンたちは黒門でサウロンの軍勢に戦いを挑み、サウロンの目を引きつけようとする。すさまじい数の軍勢と必死に戦うアラゴルンたちは、滅びの山から聞こえ・・・

戴冠式

ベッドで目を覚ましたフロドは、旅の仲間たちと再会する。アラゴルンがゴンドール王となり、戴冠式が行われる。アルウェンも姿を現し、アラゴルンとアルウェンはキスを交わす。アラゴルンがフロドたち4人のホビットに敬意を表してひざまずき、参列していた者全員がアラゴルンにならってひざまずく。旅の仲間は解散し、フロドたち4人はホビット庄に戻る。

シーン 9

ホビットたちへの敬意

指輪が滅びの山の溶岩によって破壊され、サウロンは消滅する。力尽きて動けなくなった・・・フロドとサムは、ガンダルフに助け出される。目を覚ましたフロドは、旅の仲間たちと再会を喜び合う。その後、ゴンドール王となったアラゴルンの戴冠式が行われる。戴冠式でアラゴルンは、愛するアルウェンと再会し、キスを交わす。アラゴルンとアルウェン・・・

旅の終わり

サムはロージーと結婚し、フロドは指輪の物語を書き上げる。しかし、フロドの体は肩を刺された傷によってむしばまれている。ビルボとガンダルフとともに、フロドはエルフの船で不死の国に旅立つことを決める。サム、ピピン、メリーに別れを告げ、フロドは船で旅立つ。家に戻ったサムは、ロージーや子どもたちに迎えられ、家の中に入っていく。