名シーン紹介　アンタッチャブル

幹部をバットで殴り殺すカポネ

重要な部分に触れている場合があります。

時間：　0::37:35頃

見どころ
・明らかになるアル・カポネの残虐性
・カポネの表情の変化
・テーブルクロスに広がる血を真上から捉えたショット

エリオット・ネスは、郵便局の倉庫に保管されていた、アル・カポネの密造酒の押収に成功する。喜ぶ「アンタッチャブル」のメンバーたち。一方、カポネは幹部を集めた食事会で演説をしている。自分が情熱をささげる物は野球であると語り、バットを持って幹部たちの背後を歩きながら、チームの重要性を説く。「個人が活躍してもチームが勝たなければ意味がない」と語ったカポネは、目の前にいる男の頭をバットで3度殴りつける。男は郵便局の担当者だった。男の頭から流れた血が、白いテーブルクロスに広がっていく。

「アンタッチャブル」のハイライトの1つ。アル・カポネの残虐性が浮き彫りになる。笑顔で野球について語っていたと思ったら、徐々に真剣な表情となり、男をバットで殴りつけた後は、他の幹部を無表情で眺め回す。

初めての成果に喜ぶアンタッチャブルのメンバーたちだったが、マローンがネスに指摘していたように、アル・カポネを敵に回すことの恐ろしさを示している。この後に続くシーンは、妻が娘を寝かしつけるところをネスが眺める穏やかなシーンだ。だが、この平穏で幸せな日常が、カポネによっておびやかされるであろうことが暗示されている。

ちなみに、アル・カポネが幹部をバットで殴り殺す出来事は、実話を元にしている。カポネは、マフィアのシカゴ支部のボスとなった男や、男がボスになるように画策した男2人の合計3人を、パーティの席で、バットで殴り殺したと言われている。

テーブルクロスに血が広がる様子を、真上から捉え、徐々にカメラが上がっていくショットが印象的。映像にこだわる、ブライアン・デ・パルマ監督らしいショットだ。

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登場人物・キャスト

IMDb

人物 2 アンタッチャブル

アル・カポネ

俳優：ロバート・デ・ニーロアル・カポネは、ギャングのボスとしてシカゴの町を牛耳っている人物。禁酒法を逆手に・・・取り、酒の密売により巨額の富を得ている。当初は、マスコミに余裕のある態度を見せていたが、エリオット・ネスにより追い詰められるにつれて余裕を失っていき、わめき散らしたり暴力を振るう姿を見せる。マスコミには「暴力は嫌いだ」と言っているが、部・・・