原作・津村記久子「書いてよかった」 佐久間由衣&奈緒共演 「君は永遠にそいつらより若い」9月公開

映画スクエア

原作・津村記久子「書いてよかった」 佐久間由衣&奈緒共演 「君は永遠にそいつらより若い」9月公開

 芥川賞作家・津村記久子のデビュー作を映画化した「君は永遠にそいつらより若い」の劇場公開日が、9月17日に決まった。

 「君は永遠にそいつらより若い」は、芥川賞作家・津村記久子のデビュー作で第21回太宰治賞受賞作品を受賞した原作を映画化した作品。卒業間近の大学生の主人公がなんとなく過ごす日常の中で、ふとした折に「暴力」「児童虐待」「ネグレクト」などの社会の闇とやり切れない「哀しみ」に直面する物語が描かれている。主人公のホリガイを佐久間由衣、痛ましい経験を持つイノギを奈緒が演じている。

 公開日決定にあわせて、原作者・津村記久子のコメントも公開された。津村は、「他者に優しくあることの力を強く肯定し、このように提示してくださったことに、感謝を申し上げます。この小説を書いてよかったです」とコメントを寄せている。

【原作者・津村記久子 コメント全文】
自分の書いた小説はすべてどうやって書いたか思い出せないのですが、中でも書いてから十五年が経過したこの作品は、今となっては別の人が書いたようにも思えます。けれども、今映画という形になって、自分が描きたかった堀貝佐世の鷹揚さは、確かに誰かの支えになるものだと、改めて信頼させてもらえたように感じました。自分自身の物語に囚われすぎず、簡単に誰かの苦しみや使命を共有してしまう堀貝や吉崎の姿は、自分が小説を書き始めた頃から今まで、一貫して描きたいと願ってきたおおらかな人間の姿で、わたしが常に誰かに見出したいと思っている態度の具現でもありました。
映画に関わられたすべての方に、改めて、他者に優しくあることの力を強く肯定し、このように提示してくださったことに、感謝を申し上げます。この小説を書いてよかったです。ありがとうございました。

【作品情報】
君は永遠にそいつらより若い
2021年9月17日 テアトル新宿ほか全国順次公開
配給:Atemo
©「君は永遠にそいつらより若い」製作委員会

  • 作品

君は永遠にそいつらより若い

公開年 2020年
製作国 日本
監督  吉野竜平
出演  佐久間由衣、奈緒、小日向星一、笠松将、葵揚、森田想、宇野祥平、馬渕英里何、坂田聡
作品一覧