ブロードウェイを変えたラップとミュージカルの融合 主人公らのラップ合戦 「イン・ザ・ハイツ」本編映像

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 7月30日より劇場公開される、トニー賞作品賞を受賞したブロードウェイ・ミュージカルの映画化作品「イン・ザ・ハイツ」から、男性陣がラップ合戦を繰り広げる本編映像が公開された。

 公開された本編映像は、主人公ウスナビ(アンソニー・ラモス)が営むコンビニで販売した宝くじの中に、9万6千ドルの当たりくじがあったことが発覚したあとのシーン。「もし9万6千ドルを手にしたら?」と、ラップ合戦が繰り広げられる。タクシー会社に勤めるベニーは「俺はリッチな実業家。タイガー・ウッズが俺のキャディ」と野心むき出しなリリックを披露。対するウスナビも「やめな。ホラ吹き男。おまえのウソはピノキオ」と応酬。そこにペインターのピートが割って入る。3人の”ディスり合い”は白熱し、ラップバトルさながらの姿を見せる。

 本作で披露されるラップミュージックは、ミュージカル映画の従来のイメージとは異なるもの。原作ミュージカル初演時も、クラシックやポップが主流だったブロードウェイに、本格的にラップを持ち込んだことによって大きなインパクトを与えた。

 原作者で作詞・作曲を務めたリン=マニュエル・ミランダは、「僕は昔からミュージカルが大好きなのだけれど、既存のミュージカルには、自分の居場所がないと感じていたんだ。だから、大好きな『RENT/レント』のジョナサン・ラーソンが友達の話を作品の題材にしたように、僕も『イン・ザ・ハイツ』を独自に書き始めた。僕が舞台にふさわしいと感じた、大好きなラテン音楽やヒップホップを取り込んだ作品をね」と、ブロードウェイミュージカルにロックの融合を試みてブロードウェイを変革した「RENT/レント」と同様に、ラップでブロードウェイの歴史を変えた「イン・ザ・ハイツ」の誕生について語っている。

 「イン・ザ・ハイツ」は、トニー賞で最優秀作品賞を含む4冠を獲得し、グラミー賞では最優秀ミュージカルアルバム賞を受賞した、リン=マニュエル・ミランダによる「ブロードウェイ・ミュージカルを映画化した作品。監督は、「クレイジー・リッチ!」のジョン・M・チュウが務める。歌手のアリアナ・グランデや俳優のヒュー・ジャックマンが称賛の言葉をSNSに投稿し、アメリカの批評家からはアカデミー賞に推す声が挙がるなどの評価を得ている。

ブロードウェイを変えたラップとミュージカルの融合 主人公らのラップ合戦 「イン・ザ・ハイツ」本編映像

【作品情報】
イン・ザ・ハイツ
2021年7月30日(金)全国ロードショー
配給:ワーナー・ブラザース映画
© 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

  • 作品

イン・ザ・ハイツ

公開年 2021年
製作国 アメリカ
監督  ジョン・M・チュウ
出演  アンソニー・ラモス、コーリー・ホーキンズ、レスリー・グレース、メリッサ・バレラ
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