10月29日より劇場公開される、ギャスパー・ノエ監督が映画「アレックス」を時間軸に沿って再編集した「アレックス STRAIGHT CUT」の、予告編とメインビジュアルが公開された。
公開された予告編は、グルグルと回転する映像に、タイトルやキャスト名などのテロップが通常とは逆の上から下へと流れる、“逆転完全版”とも言える本作をスタイリッシュに表現した内容となっている。後半にはアレックスが地下道を歩く不穏な空気漂うシーンが映し出されている。あわせて公開されたメインビジュアルでは、少しのボタンの掛け違いで取り返しのつかない一夜を迎えることとなるアレックス(モニカ・ベルッチ)の、麗しい魅力が捉えられている。
「アレックス STRAIGHT CUT」は、2002年の第55回カンヌ国際映画祭での公式上映の際に、リアルで強烈な描写の連続に途中退場者が続出するなど話題を呼んだ「アレックス」を再編集した作品。エンディングテロップから始まり時系列を逆から描くという挑戦的な構成の「アレックス」を、監督を努めたギャスパー・ノエが時間軸に沿った物語へと再構築した。男性に陵辱されたアレックス、復讐のために夜の街をさまよう恋人のマルキュス、マルキュスを落ち着かせようとするピエールの姿が描かれる。
再編集された本作についてギャスパー・ノエ監督は「これは別の映画になったぞ!劇場公開するべきだ!」とコメント。アレックスを演じたモニカ・ベルッチは、「20年前に撮った映画が時系列を正しただけで、こんなにも素晴らしい作品に生まれ変わるなんて!」と驚きの声を挙げている。また塚本晋也監督は、「戦慄する。こんな恐ろしい映画は見たことがない。そこに夢物語ではない現実を感じる。と同時に、ギャスパーの歯軋りするほどのやさしさを感じるのだ」とコメントを寄せている。
【作品情報】
アレックス STRAIGHT CUT
2021年10月29日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開
配給:太秦
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