新天地での生活を夢見るカップル 人生が左右される入国審査 独特の緊張感 「入国審査」本編映像

映画スクエア

 2025年8月1日より劇場公開される、スペイン映画として初めてインディペンデント・スピリット賞で3部門(新人作品賞、新人脚本賞、編集賞)にノミネートされた映画「入国審査」から、新天地での生活を夢見て空港に降り立った幸せなカップルを待ち受ける入国審査シーンの、本編映像が公開された。

 移住のためニューヨークに降り立った、幸せなカップルのディエゴとエレナ。入国審査を待つ人で長蛇の列ができており、列に並びながら周りの様子を見まわすディエゴはどこか落ち着かない。すると隣のスーツを着た男性から話しかけられる。スペイン語で会話をするディエゴだが、緊張はほぐれない。入国審査のブースが近づき、スーツの男性が「威圧的だな」と話すと、ディエゴも「怖いくらいだ」と応じ、その顔には不安さえも感じられる。

 そこに、税関申請書を手にエレナが戻ってきて、男性にペンを借りてテキパキと記入しはじめる。その横でディエゴは入国審査のブースを注意深く観察し、スムーズに対応していた審査官を見て「18番だといいな」とつぶやく。そして2人の順番が近づく。すると18番のブースから呼ばれ、ついに入国審査が始まる。笑顔のエレナとは対照的な表情のディエゴ。そして、眼光のするどい審査官によるチェックが始まる。入国審査へ向かう短い会話の中で浮かび上がるディエゴとエレナの対照的な様子や、独特の緊張感が描き出された本編シーンとなっている。

 「入国審査」の舞台はニューヨークの空港。入国審査を待つディエゴとエレナの幸せなカップルは、移住のビザも取得し、新天地で暮らす準備は万全だったはずが、説明もなく別室に連行され、密室での不可解な尋問が始まる。予想外の質問を次々と浴びせられる中、やがてある疑念が二人の間にわき起こる。監督・脚本はアレハンドロ・ロハスとフアン・セバスチャン・バスケス。故郷のベネズエラからスペインに移住した時の実体験を基に、わずか17日間で撮影された。第39回インディペンデント・スピリット賞では新人作品賞・新人脚本賞・編集賞の3部門にノミネートされた。

新天地での生活を夢見るカップル 人生が左右される入国審査 独特の緊張感 「入国審査」本編映像

【作品情報】
入国審査
2025年8月1日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
配給:松竹
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