丸山隆平 刑務所や拘置所への差入を代行する「差入屋」に 「金子差入店」公開決定

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丸山隆平 刑務所や拘置所への差入を代行する「差入屋」に 「金子差入店」公開決定

 丸山隆平主演、真木よう子、三浦綺羅、寺尾聰共演のヒューマンサスペンス映画「金子差入店」が、2025年に劇場公開されることが決まった。

 「金子差入店」は、東京の下町で、刑務所や拘置所に収容された人への差入を代行する、差入店を営む家族の絆を描くヒューマンサスペンス。一家で「差入店」を営んでいる金子真司。ある日、息子の幼なじみの女の子が殺害される凄惨な事件が発生する。彼女の死にショックを受ける一家だったが、犯人の母親が差入をしたいと尋ねてくる。 差入屋として犯人と向き合いながらも、日に日に疑問と怒りが募る金子。そんな時、毎日のように拘置所を訪れる女子高生と出会う。 彼女はなぜか自分の母親を殺した男との面会を求めていた。2つの事件の謎と向き合ううちに、金子の過去が周囲に明らかとなり、 家族の絆を揺るがしていく。

 丸山隆平が演じるのは、差入店の店主を務める主人公の金子役。「泥棒役者」以来8年ぶりの主役となる。人に言えない過去を抱え、息子のために生き直そうとする男を情感豊かに体現する。金子の妻の美和子に真木よう子。2人の息子の和真に三浦綺羅、3人と一緒に暮らす金子の叔父の星田に寺尾聰が顔をそろえる。監督は、本作で長編初監督を務め、オリジナルの脚本も自ら手掛けている古川豪が務めている。

 丸山隆平、古川豪監督のコメントも公開された。コメントは以下の通り。

【コメント】

■主演:丸山隆平
僕が演じた金子は、真っ直ぐな男です。それゆえに、自分で制御できない危うさも抱えています。家族に対する愛情はとてつもなく大きくて、差入屋という自分の職業と家族の間で揺れながら生きている人間です。古川監督とはクランクイン前に何度もお会いして、生い立ちなど個人的な話もたくさんさせていただき、互いの人間性を深く知った上での撮影となりました。監督の中に眠るマグマのような熱量を受け止めて、嘘なく演じることができたのではないかと思います。登場するすべての人たちとの人間関係を、どんどん掘り下げていく物語なので、自分自身がこれまで歩んできた人生を見つめ直すという貴重な作品にもなりました。ひと言で言えばいくつもの家族の物語なのですが、ひと言では簡単に言えない愛おしさや怒り、苦しさや喜びなどの想いが詰まっています。その中から宝探しをするような気持ちで観に来ていただければ、きっと何か大切なものを見つけてもらえるのではないかと思っています。

■監督:古川豪
助監督として参加する撮影の最中、拘置所の近くでポツリと構える差入店に目が留まりました。調べるうち、差入れ代行業の必要性を知るに至りました。昨今のセカンドチャンスに寛容になれない世間の風潮に一石投じられるのでは?とも思ったのですが、なかなか納得いくものが書けず、時間は過ぎていきました。11年。その間私自身結婚し、子を授かり、変わっていく価値観とともにストーリーも変化していきました。
差入店やそれにまつわる人々を通して、家族とは?血とは?家庭環境とは?を問うています。
丸山隆平さんをはじめ素晴らしい俳優陣や愛すべきスタッフたちとともに作りあげました。どうか一人でも多くの方に観ていただけますように。

【作品情報】
金子差入店
2025年、全国ロードショー

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