「由宇⼦の天秤」 瀧内公美がラス・パルマス映画祭で最優秀女優賞を受賞 審査員賞とW受賞

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「由宇⼦の天秤」 瀧内公美がラス・パルマス映画祭で最優秀女優賞を受賞 審査員賞とW受賞

 ⼥⼦⾼⽣⾃殺事件を追うドキュメンタリーディレクターを主人公とした「由宇⼦の天秤」(春本雄二郎監督)が、第20回ラス・パルマス国際映画祭で、最優秀女優賞(瀧内公美)とCIMA審査員賞を受賞した。

 ラス・パルマス国際映画祭は、創意的かつ独創的な映画を世界的に発掘することに主眼を置いた、スペインで活動する監督や批評家などによる、今年で20回目を迎える映画祭。深田晃司監督「本気のしるし」(コンペティション部門)や河瀨直美監督「朝が来る」(パノラマ部門)などの日本映画が出品されている。

 ドキュメンタリーディレクターの由宇子を演じて最優秀女優賞を受賞した瀧内公美は、「このたびは『由宇子の天秤』で主演女優賞をいただき、身に余る想いです。春本監督はじめスタッフ、キャストの皆さまに感謝申し上げます。如何なる時でも戦い続けてくれた春本監督に一番御礼が言いたいです。本当にありがとうございました」と感謝のコメントを寄せている。

 春本雄二郎監督は、「この度は、最優秀女優賞、CIMA審査員賞と2つも名誉ある賞をいただける運びとなり、大変光栄です。主演の瀧内さんをはじめ、この2つの賞は作品に関わった全てのスタッフ・キャストの力が結束したことで受賞に繋がることができたと思っております。改めて、この映画に関わった全ての方々に感謝いたします」とコメントしている。

 「由宇⼦の天秤」は、⼥⼦⾼⽣⾃殺事件を追うドキュメンタリーディレクターの由宇⼦を主人公に、事件の真相に迫る過程で⽗から衝撃的な事実を聞かされ、究極の選択を迫られるという内容の作品。情報化社会を⽣きる人々が抱える問題や⽭盾をあぶり出している。主演は、キネマ旬報ベスト・テン主演⼥優賞を獲得した「⽕⼝のふたり」の瀧内公美。河合優実、梅⽥誠弘、光⽯研らが脇を固める。監督・脚本は、⽇本の⽚隅で⽣きる若者たちの葛藤と不器⽤な優しさを描いてロングランヒットとなった「かぞくへ」の春本雄⼆郎が務めている。

【作品情報】
由宇⼦の天秤
2021年9⽉渋⾕ユーロスペース他全国順次ロードショー
配給:ビターズ・エンド
©2020 映画工房春組

  • 作品

由宇⼦の天秤

公開年 2020年
製作国 日本
監督  春本雄二郎
出演  瀧内公美、河合優実、梅田誠弘、川瀬陽太、丘みつ子、光石研、松浦祐也、和田光沙
作品一覧