ムーミンが世に出るきっかけとなった女性との出会い 「TOVE/トーベ」本編映像

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 10月1日より劇場公開される、「ムーミン」の原作者であるフィンランドの作家トーベ・ヤンソンの半生を描いた映画「TOVE/トーベ」から、著名な舞台演出家ヴィヴィカ・バンドラーとの出会いによって、トーベが描いたムーミン谷のキャラクターたちの魅力を発見されるシーンの、本編映像が公開された。

 トーベの部屋で見つけた走り書きのようなイラストに興味津々のヴィヴィカ。そこに描かれた不思議な風貌の生き物について尋ねられたトーベは、「モラン(女の魔物)」「触れるものを氷に変えるの」と説明する。あくまでもイラストは「本業の合間の気分転換」と語るトーベだったが、ヴィヴィカはどうしてもイラストのことが気になる。もっと見せて欲しいとリクエストするヴィヴィカだったが、イラストに価値を感じていないトーベはからかわれていると勘違いし、「私には財産なんてない」「これは食べるためよ」と抵抗。自らが描いた油絵を指し、「これが私」と主張する。

 ヴィヴィカが見るイラストの1枚には、「たのしいムーミン一家」(1948年)の挿絵の1枚である、ムーミンと一緒に美しいルビーをうっとりと見つめるトフスランとビフスランの姿もある。トーベは気分転換と語るキャラクターたちだが、著名な舞台演出家のヴィヴィカとの出会いによって魅力を発見。今や世界中で愛されるムーミン谷のキャラクターたちが、世の中に出ていくきっかけとなったシーンを捉えている。

 「TOVE/トーベ」で描かれるトーベ・ヤンソンは、自身の人生をヒントにムーミンたちの冒険を生み出した人物。ムーミンはトーベ・ヤンソンに国際的な名声と自由をもたらし、今なお世界中の人々を楽しませ続けている。本作では、戦時中に防空壕の中でおびえた子供たちに語った物語から、ムーミンの物語やキャラクターたちが生み出されていく過程などが、トーベ・ヤンソンの人生のあり方とともに描き出されている。2020年10月にトーベ・ヤンソンの母国であるフィンランドで公開されると大ヒットを記録。第93回アカデミー賞国際長編映画賞フィンランド代表にも選出された。

ムーミンが世に出るきっかけとなった女性との出会い 「TOVE/トーベ」本編映像

【作品情報】
TOVE/トーベ
2021年10月1日(金) 新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか 全国ロードショー
配給:クロックワークス
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  • 作品

TOVE/トーベ

公開年 2020年
製作国 フィンランド、スウェーデン
監督  ザイダ・バリルート
出演  アルマ・ポウスティ、クリスタ・コソネン、シャンティ・ローニー、ヨアンナ・ハールッティ
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