実際に描かれたスケッチがアニメーションに 2つのタッチが融合 「ジュゼップ 戦場の画家」本編映像

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 8月13日より劇場公開される、実在の画家ジュゼップ・バルトリを描いたアニメーション映画「ジュゼップ 戦場の画家」から、本編映像が公開された。

 公開された本編映像は、ジュゼップのスケッチとアニメーションが融合する場面。恋人にプレゼントする指輪を木で手作りする友人エリオスの横で、収容所内の様子をスケッチをするジュゼップ。ジュゼップが描くスケッチが映し出されると、次の瞬間には絵の中にエリオスが入り込むのだった。続いて、エリオスが恋人に指輪を渡すロマンティックな瞬間を、ジュゼップが優しく見守る姿が映し出される。

 この場面では、実際にジュゼップ・バルトリが描いたスケッチが使われている。オーレル監督は、敬意を示すためにジュゼップが絵を描くシーンを多用し、いくつかの場面では実際にジュゼップが描いたスケッチをスクリーンでアニメ化している。「この映画のテーマは絵です。アニメーションだけでなく、絵は本質的なものを伝える力を持っています。実写映像には決してない、絵が持つ力を表現したい」と、オーレル監督は語っている。その結果本作は、ジュゼップ・バルトリの力強いスケッチと、オーレル監督の繊細なタッチの両方を味わえる作品となっている。

 「ジュゼップ 戦場の画家」は、収容所の過酷な状況の中で、ジュゼップとフランス人憲兵との間に芽生えた有刺鉄線を越えた友情や、愛する人との再会を胸にどんな現実も描くことで戦い続けるジュゼップの姿を描いたアニメーション映画。メガホンを取ったのは、本作が長編アニメーション監督デビューとなるオーレル。ジュゼップが収容所で記した実際のスケッチに触発され、10年の歳月を費やして完成させた。完成した作品は、セザール賞で長編アニメーション賞を受賞。日本では、第8回東京アニメアワードフェスティバルで、長編コンペティション部門グランプリ獲得した。

実際に描かれたスケッチがアニメーションに 2つのタッチが融合 「ジュゼップ 戦場の画家」本編映像

【作品情報】
ジュゼップ 戦場の画家
2021年8月13日(金) 、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
配給:ロングライド
©️Les Films d'Ici Méditerranée - France 3 Cinéma - Imagic Telecom - Les Films du Poisson Rouge - Lunanime - Promenons nous-dans les bois - Tchack - Les Fées Spéciales - In Efecto - Le Mémorial du Camp de Rivesaltes - Les Films d'Ici - Upside Films 2020

  • 作品

ジュゼップ 戦場の画家

公開年 2021年
製作国 フランス、スペイン、ベルギー
監督  オーレル
出演  
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