潜伏キリシタンが暮らした長崎・黒島 女子中学生と国語教師の淡い恋 「リッちゃん、健ちゃんの夏。」特報

映画スクエア

「リッちゃん、健ちゃんの夏。」の写真をもっと見る

 10月1日より劇場公開される、渋谷TANPEN映画祭CLIMAXat佐世保のオリジナル短編映画として佐世保市で制作された映画「リッちゃん、健ちゃんの夏。」の、特報映像が公開された。

 特報映像では、女子中学生のリッちゃんが国語教師の健ちゃんに、教会で「好き」と口にするシーンから始まる。長崎の離島である黒島で自給自足の暮らしをする2人の様子が描かれるともに、黒島が潜伏キリシタンの住む島だったことが説明され、教師と生徒の関係である2人が描かれる。さらには、リッちゃんを迎えに来る母親、毎日健ちゃんと楽しい日々を過ごしたいと願うリッちゃんの姿などが映し出されている。

 「リッちゃん、健ちゃんの夏。」は、2018年に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界遺産に登録された「黒島の集落」を舞台に、女子中学生と国語教師の淡い恋のラブストーリーを描いた作品。中学生の主人公・リッちゃんを演じるのは、現在CMなどで活躍する武イリヤ、撮影当時は大学1年だった武イリヤが、映画初主演を果たしている。国語教師の健ちゃん役は、こちらも映画初主演となる笈川健太が務めている。あいち女性国際映画祭などでグランプリを受賞し、文化庁メディア芸術祭2020の審査員推薦作品に選ばれている。

 同じ大森歩監督の短編映画「春」との併映で、10月1日よりアップリンク吉祥寺などで、全国順次公開される。

【コメント】

■リッちゃん役 武イリヤ

リッちゃんを演じる上で、先生を好きになったリッちゃんにすごく共感しました。中学生から見る先生は大人で、自分の世界ではない大人の世界にいる先生がリッちゃんにとってとても魅力的に映っていたのだろうなと思いました。黒島には初めて訪れたのですが、教会でのミサや島の人々の雰囲気は同じ日本のはずなのに、日本じゃないような不思議な感覚だったのを覚えています。佐世保の印象は、黒島の後に訪れたのもあって、「あー、日本に帰ってきた!」と感じました(笑)海や山、大きい商店街に沢山のハンバーガー屋さん、ワクワクの詰まった街並み、そしてとにかく魚料理がとても美味しかったです。黒島も佐世保も観光でいつか訪れたいと思います。
 複数の映画祭においてグランプリを受賞させてただいたこと、凄く驚いたのと同時に沢山の方々にこの作品が届いているんだと実感しました。
いよいよ劇場で公開されますが、一人でも多くの方々の心にリッちゃん、健ちゃんが残ってくれたら嬉しいと思います。ぜひ、劇場でご覧ください!

■健ちゃん役 笈川健太 コメント

中学生のリツ子から好かれる教師という役どころでしたが、健ちゃんは学校では人気のない教師なので、この子は一体自分の何処を気に入ったのだろうと演じながら感じていました。突き抜けたコミュニケーションで踏み込んでくるリツ子には、逆に安心感を覚えていた記憶があります。
2人の時間の多くを長崎県佐世保市黒島で過ごしました。教会で行われるミサ、山にある巨木、綺麗な海や人通りのほぼ無い道あの空気が今でもハッキリと思い出されます。
映画祭でグランプリを頂いた時はオンラインという事もあり最初は中々実感を持てなかったのですが、お世話になった監督や俳優部からお祝いのご連絡を頂き徐々に実感しました。
皆で作った作品が誰かの心に残っているなら、こんな幸せな事は無いなと思います。そしてこれから劇場にて公開されます。1人でも多くの人に2人だけの夏休みが残ります様に。
まだまだ難しいご時世ではありますが、是非劇場で。元気に。「リッちゃん、健ちゃんの夏。」を鑑賞して頂きたいと思います。映画館でお会いできるのを楽しみにしております。

潜伏キリシタンが暮らした長崎・黒島 女子中学生と国語教師の淡い恋 「リッちゃん、健ちゃんの夏。」特報

【作品情報】
リッちゃん、健ちゃんの夏。
2021年10月1日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
配給:アルミード
©渋谷TANPEN映画祭CLIMAXat佐世保2019 AOI Pro.

  • 作品

リッちゃん、健ちゃんの夏。

公開年 2019年
製作国 日本
監督  大森歩
出演  武イリヤ、笈川健太、大國千緒奈、藤原隆介
作品一覧