異国情緒あふれるカサブランカ 女性が直面する困難と連帯を描く「モロッコ、彼女たちの朝」場面写真公開

映画スクエア

異国情緒あふれるカサブランカ 女性が直面する困難と連帯を描く「モロッコ、彼女たちの朝」場面写真公開

「モロッコ、彼女たちの朝」の写真をもっと見る

 第92回アカデミー賞のモロッコ代表に選ばれた映画「モロッコ、彼女たちの朝」の劇場公開日が、8月23日に決定した。あわせて、新たな場面写真が公開された。

 公開された場面写真では、地中海に面した北アフリカに位置し、アフリカやアラブ、ヨーロッパなどの文化が混ざり合い、独自の文化を築き上げてきた国であるモロッコの異国情緒を感じさせるもの。モロッコでは定番の砂糖をたっぷり入れた甘いミントティーの入ったティーポットを運ぶサミアの姿、繊細な幾何学模様の壁紙の前でワルダが机に向かって勉強をするシーン、信仰のためと暑さに対処する必需品であるスカーフを身に着けたサミアとアブラ、「白い家」を意味するカサブランカの白壁の建物が見える屋上でアブラが洗濯をするシーンなどが切り取られている。

 「モロッコ、彼女たちの朝」は、地中海に面する北アフリカ・モロッコのカサブランカを舞台に、メディナ(旧市街)で生きる2人の女性を描いた作品。女手ひとつでパン屋を営むアブラと、未婚の妊婦サミア。孤独を抱えていた2人の心が、伝統的なパン作りによってつながり、やがて互いの人生に光をもたらしてゆく。監督を務めるのは、新星マリヤム・トゥザニ。過去に家族で世話をした未婚の妊婦との思い出をもとに、家父長制の根強いモロッコ社会で女性たちが直面する困難と連帯を、フェルメールやカラヴァッジョなどの西洋画家に影響を受けたという、質感豊かな色彩と光で描いている。

異国情緒あふれるカサブランカ 女性が直面する困難と連帯を描く「モロッコ、彼女たちの朝」場面写真公開

異国情緒あふれるカサブランカ 女性が直面する困難と連帯を描く「モロッコ、彼女たちの朝」場面写真公開

異国情緒あふれるカサブランカ 女性が直面する困難と連帯を描く「モロッコ、彼女たちの朝」場面写真公開

【作品情報】
モロッコ、彼女たちの朝
2021年8月13日(金)、TOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開
配給:ロングライド
©︎ Ali n' Productions – Les Films du Nouveau Monde – Artémis Productions

  • 作品

モロッコ、彼女たちの朝

公開年 2019年
製作国 モロッコ、フランス、ベルギー
監督  マリヤム・トゥザニ
出演  ルブナ・アザバル 、ニスリン・エラディ
作品一覧