監督の地元フランス・マルセイユの美しい光景 映画「海辺の家族たち」場面写真公開

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監督の地元フランス・マルセイユの美しい光景 映画「海辺の家族たち」場面写真公開

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 ロベール・ゲディギャン監督作「海辺の家族たち」から、場面写真が公開となった。

 公開された場面写真は、ロベール・ゲディギャン監督の地元であり、映画の舞台となるフランス・マルセイユの美しい入り江沿いにある小さな町で暮らす人々の様子が切り取られている。海辺でタコを手に持ちながら談笑する3人兄妹の姿、入り江の傍で遊ぶ子供たちなど、マルセイユの入り江ならでは美しいショットが切り取られている。

監督の地元フランス・マルセイユの美しい光景 映画「海辺の家族たち」場面写真公開

 ゲディギャン監督は、ほぼすべての監督作品をマルセイユで撮影してきた。「海辺の家族たち」も、マルセイユ近くのメジャン入り江で撮影された。「この入り江を見ると私はいつも劇場を思い出す。山腹に建つ、まるで外観しかないように見える色とりどりの小さな家々。それらを見渡す高架橋があり、そこを走る列車はまるで子どものおもちゃのようだ。海に向かって開けた光景が、水平線を背景…彩色されたキャンバスのように変えてしまう。冬の光の中、誰もいなくなったときには特にそう見える。メランコリックで美しい、使われていない舞台セットになるのだ」と、監督は語っている。

 「海辺の家族たち」は、父との最期の日々を過ごすため、かつての別荘地のにぎわいを失ったマルセイユ近郊の海辺の家に集まった3人の子どもたちが、過去にとらわれて絆を見失い、明日へと踏み出せない中、漂着した難民の子どもたちとの出会いによって人生を変えていく物語。自身が生まれ育ったマルセイユを舞台に、労働者階級や移民など社会的弱者の人生を温かなまなざしで見つめ続け、「フランスのケン・ローチ」と評されるロベール・ゲディギャンが、監督を務めている。

【作品情報】 
海辺の家族たち
2021年5月14日(金) キノシネマみなとみらい・立川・天神 ほか全国順次公開
配給:キノシネマ
© AGAT FILMS & CIE – France 3 CINEMA – 2016

  • 作品

海辺の家族たち

公開年 2016年
製作国 フランス
監督  ロベール・ゲディギャン
出演  アリアンヌ・アスカリッド、ジャン=ピエール・ダルッサン、ジェラール・メイラン
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