後藤剛範が映画初主演 森沢明夫原作「大事なことほど小声でささやく」公開決定

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後藤剛範が映画初主演 森沢明夫原作「大事なことほど小声でささやく」公開決定

 森沢明夫の同名小説の映画化作で、後藤剛範が映画初主演を果たす「大事なことほど小声でささやく」が、10月21日より劇場公開されることが決まった。

 「大事なことほど小声でささやく」は、2013年に発表され、文庫版は12版を重ねているヒット小説。スナックを営むマッチョで”オカマ”のゴンママやバーテンダーのカオリと、スナックに集う悩みをかかえたジム仲間たちとの交流を描く。映画では、歯科医の四海良一夫婦のエピソードを取り上げ、悲しみを抱えた良一がゴンママと出会い、夫婦関係を再生させていく姿を描く。

 ゴンママ役で映画初主演を果たす後藤剛範のほか、四海良一役を深水元基、良一の妻の由佳役を遠藤久美子が演じ、ゴンママと出会ったことで徐々に関係を再生させていく姿が描かれる。その他、峯岸みなみ、大橋彰(アキラ100%)、遠藤健慎、田中要次、田村芽実らが出演。監督は「ゆらり」「こはく」などの横尾初喜が、脚本は劇団時間制作の谷碧仁が務めている。

 公開されたポスタービジュアルでは、深水元基が演じる四海良一役と遠藤久美子が演じる妻・由佳役が2人の姿が上部に描かれ、ある大きな出来事に押しつぶされそうになった夫婦の姿が捉えられている。下部には、スナックに出入りする常連のお客様たちを、優しく笑顔で受け止めるゴンママがひとりでたたずむ姿に、「悲しい時は泣けばいいのよ…」というゴンママのセリフによるキャッチコピーが添えられている。

 ゴンママ役・後藤剛範のコメントも公開された。コメントは以下の通り。

【コメント】

■後藤剛範
ゴンママという役を体ひとつで演じられたことは役者として糧になりますし、今後も一緒に生きていきたいと思える役に出会えたと思っています。この役を監督はじめみなさんと立ち上げる作業はとても楽しかったですし、監督とはドラマのワンシーンで一度ご一緒しただけなのに声を掛けていただいたことに漢気を感じますし、とても感謝しています。
この物語は孤独とどう向き合って生きていくのかを追いかける話になっています。原作は一話完結型でゴンママの元に集まるユニークな人たちの人生にゴンママがそっと寄り添うんですが、その物語に出てくる登場人物はみんなとても身近に感じるし、みんな優しい人たちなんです。そんな彼らが孤独とどういう風にお付き合いしているのかご覧ください。

【作品情報】
大事なことほど小声でささやく
2022年10月21日(金)シネマート新宿、ユーロスペースほか全国順次公開
配給:SDP
© ゴールデンツリー/2022「大事なことほど小声でささやく」 製作委員会

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