松山ケンイチ、東出昌大、柄本時生が、成功を約束されていなくとも努力を尽くすボクサーを演じる映画「BLUE/ブルー」が、4月9日より劇場公開される。
「BLUE/ブルー」は、「ヒメアノ～ル」「犬猿」などを手がけ、リアリティあふれる描写で人間の光と影を表現し続けてきた𠮷田恵輔が、監督・脚本を務めた完全オリジナル作品。8年の構想期間をかけて作られた。挑戦者を象徴する”ブルーコーナー（青コーナー）”で戦い続ける者たちの生きざまを描いている。松山ケンイチ、東出昌大、柄本時生が、成功を約束されていなくとも努力を尽くすボクサーを演じている。
「BLUE/ブルー」の登場人物・キャストを以下に紹介する。
■瓜田信人（松山ケンイチ）
瓜田信人は、大牧ボクシングジムに所属するボクサー。誰よりもボクシングに情熱を注ぎ、努力を重ねるものの試合では負け続きで、後輩たちからも軽んじられている。幼なじみで初恋の人、さらにボクシングを始めるきっかけとなった天野千佳のことを今も思っているが、高校の後輩で才能あふれる小川一樹と付き合っている千佳に思いを伝えられずにいる。
日本タイトルマッチに挑むことになった小川を応援するものの、タイトル戦で勝ったら千佳に結婚を申し込むと言われて動揺する。そして、小川のタイトルマッチと同日に、デビュー選手との対戦がマッチメイクされる。
【キャスト】
瓜田信人を演じているのは松山ケンイチ。見る人が見ればウソがバレてしまうというリスクがあることから断っていたというボクサー役だったが、2年間をかけて負け続きのボクサー憑依させていったという。
縄跳び、ミット打ち、サンドバック、防御の練習など、一般的なトレーニングをこなしつつも、ジムでのボクサー雰囲気を身につけるため、「大事にしたのは、ジムにずっといること。練習している人や、トレーナーがどういう掛け声でミットを打っているかとか、常に見ていました」と語っている。
■天野千佳（木村文乃）
天野千佳は、瓜田信人の初恋の人で、ボクシングを始めるきっかけを与えた。瓜田を介して知り合った小川一樹と付き合っている。ボクシングによって脳をむしばまれた小川にボクシングをやめるように頼むが受け入れられず、瓜田に小川への説得を頼むものの断られてしまう。
予告編では、瓜田からバンテージを巻いてもらいながら、ボクシングを始めたことを「後悔してる？」と聞く姿や、負け続きの瓜田に「毎回負けてる人に、平気な顔してアドバイスされても困るんですけど」と言う楢崎剛にビンタし、「あんたが試合後じゃなかったらもっと殴ってるから」と言葉をぶつける姿が映し出されている。
【キャスト】
天野千佳を演じているのは木村文乃。出演にあたって、「ずっと素敵だなと思う作品を作られている𠮷田監督とのお仕事のチャンスに、これは面白くなるぞ、とマネージャーさんと喜んだことを覚えています。一途で真っ直ぐでどうしようもない、そんなﾞ男ﾞと言う存在をとても愛おしく思う映画が出来ました」と語っている。
■小川一樹（東出昌大）
小川一樹は、大牧ボクシングジムに所属するボクサー。瓜田信人の高校の後輩で、先にボクシングを始めていた瓜田の勧めでボクサーとなった。天性の才能ですぐに瓜田を追い抜き、日本タイトルマッチに挑戦するまでになる。だが、脳に障害を受けていることが明らかになり、恋人の天野千佳からはボクシングをやめるように言われるが聞き入れない。
予告編では、脳の障害が発覚したあとに千佳に対して「（ボクシングを）俺、やめないからね」と語る姿や、日本タイトル戦前に瓜田に対して「俺この試合勝ったら、千佳と結婚しようと思うんすよ。俺、勝っちゃっていいいっすか？」と聞く姿などが映し出されている。
【キャスト】
小川一樹を演じているのは東出昌大。出演を迷う松山に「一緒にやりたいです」と声をかけて共演が実現したという。松山との共演について東出は、「役作りしかりお芝居しかり、全てにおいて松山さんは敬愛する大先輩なので、松山さんが報われるような小川にならないといけない」と語っている。
■楢崎剛（柄本時生）
楢崎剛は、大牧ボクシングジムに所属する新人ボクサー。モテるためにボクシングを始めたものの、やがて真剣にのめり込んでいく。小川のタイトルマッチと同日にデビュー戦に臨む。
予告編では、負け続きの瓜田に「毎回負けてる人に、平気な顔してアドバイスされても困るんですけど」と言ったところを、天野千佳にビンタされる姿が映し出されている。
【キャスト】
楢崎剛を演じているのは柄本時生。出演にあたり、「肉体を使う仕事をほとんどしたことが無かったので楽しかったです。ここまでボクサーを描かれた本はないのかなと。。ボクシング以外無いんだと言われている感じがしました。静かに起きる衝動を是非」とコメントしている。
【作品情報】
BLUE/ブルー
2021年4月9日より新宿バルト9他、全国ロードショー
配給：ファントム・フィルム
©2021「BLUE/ブルー」製作委員会
