佐藤二朗が原作・脚本・監督・出演 「はるヲうるひと」公開決定 江陵国際映画祭で最優秀脚本賞

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佐藤二朗が原作・脚本・監督・出演 「はるヲうるひと」公開決定 江陵国際映画祭で最優秀脚本賞

 コロナ禍によって公開延期となっていた、佐藤二朗が原作・脚本・監督・出演を務める映画「はるヲうるひと」が、2021年6月に劇場公開されることが決まった。

 「はるヲうるひと」は、架空の島の売春宿に住む三兄妹の物語。佐藤二朗が主宰する演劇ユニット「ちからわざ」で2009年に初演された舞台を映画化した作品で、佐藤二朗が原作・脚本・監督が務め、山田孝之、仲里依紗、坂井真紀らに加え、佐藤も出演している。映画化を望んでいた佐藤が約5年をかけて完成させた。2020年11月に韓国で開催された第2回江陵国際映画祭では、最優秀脚本賞を受賞する評価を受けている。

 江陵国際映画祭の最優秀脚本賞を受賞したことについて佐藤は、関わってくれた多くの人たちに「ほんの少しかもしれないが報いられた気がする」と語り、「石橋貴明さんとの対談で”賞なんていらない!”とカッコつけて言ったが、石橋さん、ごめんなさい、頂いたら頂いたで、嬉しいもんですね、賞」と率直な気持ちを明かしている。

■佐藤二朗(原作・脚本・監督・出演) 最新コメント
韓国の江陵国際映画祭で最優秀脚本賞を頂いた。言うまでもなく、役者は「演じる」のみに執心するのがよい。当然のことだ。しかし僕にはどうしても「演じる」欲求とは別腹に「書く」欲求がある。役者ゆえ「書く」欲求は捨てるべきだと考えた時期もあった。しかし「お前は書いていい人間だ」と背中を押してくれた人が何人かいた。その人たちや、「何度読んでも魂が震える」と主演を受けてくれた山田孝之、日頃はわりと辛口(笑)なのに「このホンは面白い」と真っ直ぐに僕の目を見て言った坂井真紀、「このホンをつまらなく撮ったら僕の責任」と言ったカメラマン神田創らに、ほんの少しかもしれないが報いられた気がする。役者界隈の賞で、頂いた唯一の賞がNG大賞のみの僕が、まさか異国の地で最優秀脚本賞を頂けるとは思いもよらなかった。そして石橋貴明さんとの対談で「賞なんていらない!」とカッコつけて言ったが、石橋さん、ごめんなさい、頂いたら頂いたで、嬉しいもんですね、賞。

はるヲうるひと
2021年6月よりテアトル新宿ほか全国ロードショー!
2021年1月29日(金)新宿武蔵野館他全国ロードショー
配給:AMGエンタテインメント
© 2020「はるヲうるひと」製作委員会

  • 作品

はるヲうるひと

公開年 2021年
製作国 日本
監督  佐藤二朗
出演  山田孝之、仲里依紗、今藤洋子、笹野鈴々音、駒林怜、太田善也、向井理、坂井真紀
作品一覧