睡眠中に聞くための8時間に及ぶ楽曲 相談された脳神経学者語る 映画「SLEEP」本編映像

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 睡眠中に聞くために作られた8時間以上の曲「SLEEP」が演奏された異色のコンサートの裏側や、「SLEEP」の作曲者であるマックス・リヒターの素顔を追ったドキュメンタリー映画「SLEEP マックス・リヒターからの招待状」から、本編映像が公開となった。

 公開された本編映像では、「睡眠時の心と音には結びつきがある」とマックス・リヒターが直感的に考えていたことが語られ、リヒターから「眠った状態のまま聴かせる8時間の曲」について相談を持ちかけられた、脳神経学者で友人のデイヴィッド・イーグルマンが映し出される。当初は驚きを隠せなかったというイーグルマンは、「人間の脳の中では850億個の神経細胞が個別に活動している」「一方睡眠中はそれらの細胞が集団で動く、だから睡眠中の脳波を測ると緩やかな波が検出される」と説明。そして、マックス・リヒターが徐波(ノンレム)睡眠時の脳波とリズムが調和する音楽を目指したことを語っている。

 コンサート「SLEEP」は、ミュージシャンたちが音楽を奏で、観客はステージの前に並ぶベッドで寝ることも自由に歩き回ることも可能という、型破りな形で行われた。コンサートを思いついたのはドイツの作曲家であるマックス・リヒターで、睡眠や音楽がどのように人間の脳に影響を与えるのかに興味を持ち、音楽と睡眠を科学的に分析・融合し、新しい音楽体験や最高級の眠りと目覚めへと導くことを目的とした楽曲「SLEEP」を作り上げた。「SLEEP マックス・リヒターからの招待状」では、コンサートの裏側のほか、リヒターのこれまでの道のりなどが収められている。

睡眠中に聞くための8時間に及ぶ楽曲 相談された脳神経学者語る 映画「SLEEP」本編映像

【作品情報】
SLEEP マックス・リヒターからの招待状
2021年3月26日(金) 新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
配給:アット エンタテインメント
©2018 Deutsche Grammophon GmbH, Berlin All Rights Reserved

  • 作品

SLEEP マックス・リヒターからの招待状

公開年 2019年
製作国 イギリス
監督  ナタリー・ジョンズ
出演  マックス・リヒター、ユリア・マール
作品一覧