紳士服一筋だった仕立て屋 初めてのウェディングドレス作りに挑む 「テーラー 人生の仕立て屋」本編映像

映画スクエア

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 9月3日より劇場公開される、ギリシャ最大のテッサロニキ国際映画祭で三冠を獲得した映画「テーラー 人生の仕立て屋」から、主人公のニコスが初めてのウェディングドレス作りに挑むシーンの、本編映像が公開された。

 移動式テーラーを始めたニコスに飛び込んできたのは、ウェディングドレスを作ってほしいというオファー。1人の女性の”人生の一着”を、紳士服一筋だったニコスが、自分の人生をかけて作ることを決意する。公開された本編映像では、ニコスの家の隣に住む裁縫が得意なオルガと娘のダフニも協力し、部屋に布をいっぱいに広げてドレス作りをスタート。軽快な音楽をBGMに、3人は布を切り、針で縫い、ミシンをかけてドレスを仕上げていく。そうしてできあがった純白のドレスを見つめるニコスとオルガの周りには、悪戦苦闘した証拠に多くの生地が広がっているのだった。

 あわせて、著名人による鑑賞コメントも公開された。ブライダルファッションデザイナーの桂由美は「悲喜こもごものプロセスを描いた感動作」、デザイナーでアーティストの篠原ともえは「縫製の美しいシーンとともに、輝ける生き方を教えてくれる映画!」と、称賛のコメントを寄せている。

 「テーラー 人生の仕立て屋」は、店を差し押さえられた仕立て屋のニコスが、オーダーメイドのウエディングドレス作りに乗り出す姿を描いた作品。美しいドレスを通して、人と人とがつながりや苦難を乗り越える希望を描いている。監督を務めたのは本作が長編初作品となる女性監督のソニア・リザ・ケンターマン。主演はギリシャのベテラン俳優、ディミトリス・イメロスが務め、不器用に生きる主人公を丁寧かつユーモアたっぷりに演じている。ギリシャ最大のテッサロニキ国際映画祭で、ギリシャ国営放送協会賞、青年審査員賞、国際映画批評家連盟賞の三冠を獲得する評価を受けている。

紳士服一筋だった仕立て屋 初めてのウェディングドレス作りに挑む 「テーラー 人生の仕立て屋」本編映像

【コメント】 ※順不同、敬称略

■谷川俊太郎(詩人)
ちょっとリアルで、ちょっとロマンティックで、
間抜けのようで素晴らしい!

こんな美味しい映画、初めて!

■小堺一機
人生毎日テーラーメイド、ウェディングドレスで主人公は何と未来を誓ったのか
自分の人生を初めて採寸した彼の笑顔!
しびれた!

■光石研(俳優)
どんな「人生」にも中年オヤジは、自前のダンディズムで立ち向かうのは世界共通!この役、やりたかったー!

■アン ミカ(モデル・タレント)
美しいギリシャの青空の下、登場する人々の輝く笑顔に心が温まり幸せな気持ちに!
求められるところに人は役割がある。一生懸命取り組めば道は開き人生も仕立て直せる!心に勇気がもらえる、今の時代に見てほしい作品です!

■桂 由美(ブライダルファッションデザイナー)
不況で倒産寸前になった父親から受け継いだテーラーを息子が華やかなウエディングドレスの専門店として立ち上げるまでの悲喜こもごものプロセスを描いた感動作。
そしてその店は、多くの顧客の人生の仕立て屋であることも暗示している。

■篠原ともえ(デザイナー/アーティスト)
スーツからドレスへと変幻するように、
主人公ニコスの人生も華やかに仕立てられてゆく。
服で窮地に立たされ、また救ってくれたのも服。
縫製の美しいシーンとともに、輝ける生き方を教えてくれる映画!

■山本祐平(『テーラーケイド』オーナー)
「時代は変わった!」
男たちのマナーやエレガンスはもはや忘却の彼方へ
アナログとハイテク
身だしなみと無頓着
変わりゆくもの、変わらぬもの
テーラー、仕立て屋、、、。 注文服とは古き佳き時代から継承される素晴らしき個別的な物づくりの世界。対話と技術が夢の一着を作り出す。人生を豊かにするものだと思います。
同じ仕事を営むテーラーとして胸に響きました。

■在日ギリシャ大使 コンスタンティン・カキュシス
限られた言葉で多くを語る。
「テーラー 人生の仕立て屋」は、
まるで俳句のような世界観で描かれる素晴らしい作品です。

【作品情報】
テーラー 人生の仕立て屋
2021年9月3日(金)新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町ほか全国公開
配給:松竹
© 2020 Argonauts S.A. Elemag Pictures Made in Germany Iota Production ERT S.A.

  • 作品

テーラー 人生の仕立て屋

公開年 2020年
製作国 ギリシャ、ドイツ、ベルギー
監督  ソニア・リザ・ケンターマン
出演  ディミトリス・イメロス、タミラ・クリエヴァ
作品一覧