大友啓史監督 撮影悩んだ”剣心VS志々雄” 描きおろし剣闘図の迫力に圧倒 「るろうに剣心展」観覧

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大友啓史監督 撮影悩んだ”剣心VS志々雄” 描きおろし剣闘図の迫力に圧倒 「るろうに剣心展」観覧
©和月伸宏/集英社

 

 和月伸宏による大ヒット漫画「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」。「週刊少年ジャンプ」での連載スタートから25周年を記念した初の大規模作品展「25周年記念 るろうに剣心展」が、東京ドームシティ Gallery AaMo(ギャラリーアーモ)で開催されている。今年公開の映画版シリーズ最終章「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」を手がけた大友啓史監督と神谷薫役で出演する女優の武井咲が、作品展を観覧。展示されている原画や映画の撮影などについて語った。

 今回の「るろうに剣心展」のために和月伸宏が描きおろしたキービジュアルイラスト見た大友監督は、「僕の勝手な考えですが、最近の剣心の画のタッチは、”健(たける)剣心”が入ってるような気がするんですよね」と映画版で主演した佐藤健さんに言及。武井は「当時のセリフを思い出しちゃいますね。ザワザワしてきました(笑)」と笑顔を見せた。

 「るろうに剣心 最終章 The Final」で描かれる【人誅編】のエリアでは、大友監督は「まさに撮影もこんな感じでしたね」と剣心と雪代縁の闘いを描いた原画を見つめながら語った。武井も「今まで描かれてきた剣心の闘いとは違いましたね。声が出せないというか、邪魔してはいけないという異様な雰囲気でした」と振り返った。

 剣心と志々雄真実の闘いを和月伸宏が描きおろした二枚一対の「剣闘図」を前にした大友監督は、「このシーンを実写化した時は相当悩みました。剣と剣の闘いだけではなく、ある時代を背負った男と男の意地のぶつかり合いというのが、この画には出ていますよね。あのシーンは健くんも野獣のような顔つきに変わって。そういった迫力や剣撃の深さとスピードも一枚で表現するのは本当にすごいですね。僕らは何時間もかけて描いたシーンでしたので」と、「京都大火編/伝説の最期編」の思い出を振り返りながら圧倒された様子を見せた。

 「25周年記念 るろうに剣心展」は、3月7日まで開催。映画「るろうに剣心 最終章 The Final」は4月23日から、「The Beginning」が6月4日から劇場公開される。

  • 作品

るろうに剣心 最終章 The Final

公開年 2021年
製作国 日本
監督  大友啓史
出演  佐藤健、武井咲、新田真剣佑、青木崇高、蒼井優、 伊勢谷友介、土屋太鳳、有村架純
作品一覧