順風満帆な人生の女性と、農場で強制労働の女性 J・モネイが一人二役 スリラー映画「アンテベラム」予告

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 「ゲット・アウト」「アス」でプロデューサーを務めたショーン・マッキトリックによる新たなスリラー映画「アンテベラム」の劇場公開日が、11月5日に決まった。あわせて予告編が公開された。

 公開された予告編は、ジャネール・モネイ演じる主人公ヴェロニカが、夫や娘と過ごす幸せそうな時間や、講演会場で大勢の聴衆から拍手喝さいを浴びる様子から始まる。プライベートも仕事も充実した日々を過ごしているヴェロニカだが、長い廊下の向こう側に一人でたたずむ不気味な少女のカットから雰囲気は一変する。「おまえの自由はわれわれのものだ」のセリフと同時に何者かに襲われるヴェロニカ。次の瞬間、異なる舞台に映像は切り替わる。

 緑あふれる綿花畑で虚ろな目をして立ち尽くす女性エデン。無気力に空を見上げる黒人女性、汚れた衣服で鎖につながれたまま歩かされる黒人女性たち、そして綿花を燃やす黒人男性の様子など、プランテーションで強制的に労働を強いられる黒人たちの状況が描き出される。そして、エデンが絞り出すように発する「今夜ここを出ていく」のセリフをきっかけに、バイオレンスな描写やヴェロニカの日常、意味深なカットなどが細かく映し出される。最後は、馬で駆けながら咆哮するエデンの鬼気迫る表情で締めくくられている。

 ヴェロニカが襲われた理由、エデンをはじめとする綿花畑の黒人たちを待つ運命、そして不気味な少女など、謎の深まる予告編となっている。

 「アンテベラム」で描かれるのは、順風満帆の日々を送っていたが突如として奈落の底に突き落とされるヴェロニカと、綿花畑に強制的に働かされるエデンの、2人の女性の物語。主演を務めるのは、「ムーンライト」「ドリーム」のジャネール・モネイ。恐怖のパラドックスからの脱出を図るヴェロニカとエデンをひとりで演じ分ける。監督・脚本を務めるのは、新進気鋭の監督ユニットであるジェラルド・ブッシュとクリストファー・レンツの2人。アメリカを揺るがしている人種や政治の分断というテーマを大胆に取り上げ、スリラーというジャンルの常識を破壊する問題作を作り出した。

順風満帆な人生の女性と、農場で強制労働の女性 J・モネイが一人二役 スリラー映画「アンテベラム」予告

【作品情報】
アンテベラム
2021年11月5日(金)全国ロードショー ※TOHOシネマズ シャンテのみ11月7日(日)より
配給:キノフィルムズ
©2020 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

  • 作品

アンテベラム

公開年 2020年
製作国 アメリカ
監督  ジェラルド・ブッシュ、クリストファー・レンツ
出演  ジャネール・モネイ、エリック・ラング、ジェナ・マローン、ジャック・ヒューストン
作品一覧