有刺鉄線を越えた友情、フリーダ・カーロとの恋 激動の時代を生きた実在の画家描く「ジュゼップ」予告

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 8月13日より劇場公開される、実在の画家ジュゼップ・バルトリを描いたアニメーション映画「ジュゼップ 戦場の画家」の、予告編、ポスタービジュアル、場面写真が公開された。

 公開された予告編では、「1939年のことだ」と、かつてフランスの強制収容所で憲兵だったセルジュが、孫のヴァランタンに、ジュゼップとの出会いについて語り始めるシーンから始まる。そして、腕を縛られた人や、雨の中でパンを投げ捨てるように配る性悪な憲兵の姿など、悲惨な収容所の現実が描かれる。そんな状況を嘆くジュゼップだったが、憲兵のセルジュから鉛筆と紙を与えられ、有刺鉄線を越えた友情が芽生える。そして、メキシコ亡命後のフリーダ・カーロとの恋や描くことへの情熱など、ジュゼップが人生の彩りを取り戻していく姿が捉えられている。

 あわせて公開されたポスタービジュアルでは、爽やかな青空の下でスケッチをするジュゼップの姿や、空に浮かぶフリーダ・カーロの姿が大きく描き出され、「描くことが、生きる希望」のキャッチコピーが添えられている。新たに公開された場面写真では、ジュゼップ・バルトリが実際に強制収容所で描いたスケッチを使用した場面が切り取られている。劇中では、オーレル監督による繊細なタッチとジュゼップの力強いスケッチが、アニメーションとして融合するシーンも見られる。

 「ジュゼップ 戦場の画家」は、人間の尊厳を踏みにじられる過酷な状況の中で、ジュゼップとフランス人憲兵との間に芽生えた有刺鉄線を越えた友情や、愛する人との再会を胸にどんな現実も描くことで戦い続けるジュゼップの姿を描いたアニメーション映画。メガホンを取ったのは、本作が長編アニメーション監督デビューとなるオーレル。ジュゼップが収容所で記した実際のスケッチに触発され、10年の歳月を費やして完成させた。完成した作品は、セザール賞で長編アニメーション賞を受賞。日本では、第8回東京アニメアワードフェスティバルで長編コンペティション部門グランプリ獲得した。

有刺鉄線を越えた友情、フリーダ・カーロとの恋 激動の時代を生きた実在の画家描く「ジュゼップ」予告

【作品情報】
ジュゼップ 戦場の画家
2021年8月13日(金) 、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
配給:ロングライド
©️Les Films d'Ici Méditerranée - France 3 Cinéma - Imagic Telecom - Les Films du Poisson Rouge - Lunanime - Promenons nous-dans les bois - Tchack - Les Fées Spéciales - In Efecto - Le Mémorial du Camp de Rivesaltes - Les Films d'Ici - Upside Films 2020

  • 作品

ジュゼップ 戦場の画家

公開年 2021年
製作国 フランス、スペイン、ベルギー
監督  オーレル
出演  
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