「由宇⼦の天秤」 ベルリン映画祭パノラマ部門選出 ⼥⼦⾼⽣⾃殺事件を追う女性ドキュメンタリー監督描く

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「由宇⼦の天秤」 ベルリン映画祭パノラマ部門選出 ⼥⼦⾼⽣⾃殺事件を追う女性ドキュメンタリー監督描く

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 ⼥⼦⾼⽣⾃殺事件を女性を主人公とした「由宇⼦の天秤」(春本雄二郎監督)が、第71回ベルリン国際映画祭パノラマ部⾨に選出された。また、9 月の日本での劇場公開も決定した。

 世界三⼤映画祭のひとつであるベルリン国際映画祭は、国内外が注⽬する歴史ある映画祭。今回選ばれた「パノラマ部⾨」は、現代社会を独⾃の視点で切り取った作品が多く選ばれており、近年の⽇本映画では「予兆/散歩する侵略者 劇場版」(⿊沢清監督)、「リバーズ・エッジ」(⾏定勲監督)、「37seconds」(HIKARI監督)などが選ばれている。新型コロナウイルスの影響で、本年は3月と6月に分けて開催され、受賞作は3月に発表される予定となっている。

 「由宇⼦の天秤」は、⼥⼦⾼⽣⾃殺事件を追うドキュメンタリーディレクターの由宇⼦を主人公に、事件の真相に迫る過程で⽗から衝撃的な事実を聞かされ、究極の選択を迫られるという内容の作品。情報化社会を⽣きる人々が抱える問題や⽭盾をあぶり出している。主演は、キネマ旬報ベスト・テン主演⼥優賞を獲得した「⽕⼝のふたり」の瀧内公美。河合優実、梅⽥誠弘、光⽯研らが脇を固める。監督・脚本は、⽇本の⽚隅で⽣きる若者たちの葛藤と不器⽤な優しさを描いてロングランヒットとなった「かぞくへ」の春本雄⼆郎が務めている。

 春本監督は喜びの言葉とともに、「自分に最適化された世界で生き、外の世界があることを想像するのを忘れつつある私たち。今まさに社会を生きる人々に、誰かの『正しさ』『世界』に手を伸ばしてもらいたいと創った映画です」と、作品への思いをコメントしている。

■春本雄二郎監督 コメント 
『由宇子の天秤』が世界三大映画祭の一つであるベルリン国際映画祭に選ばれたことに、深い喜びと、それ以上に「大きな意味」を感じています。
本作は「報道」と「教育」をモチーフに「正しさとは何なのか?」について問うています。生まれた時からそれらを「正しい」ものとして享受し、無関心になりつつある私たち。
自分に最適化された世界で生き、外の世界があることを想像するのを忘れつつある私たち。
今まさに社会を生きる人々に、誰かの「正しさ」「世界」に手を伸ばしてもらいたいと創った映画です。このメッセージに、ベルリンが光を当ててくれました。
日本でも『由宇子の天秤』は今年9月に公開がスタートします。
本作を世界の、そして日本の、一人でも多くの人々に届けて行きたいと思います。この映画を観た方が隣人の世界に思い馳せることを願って。

由宇⼦の天秤
2021年9⽉渋⾕ユーロスペース他全国順次ロードショー
配給:ビターズ・エンド
©2020 映画工房春組

  • 作品

由宇⼦の天秤

公開年 2020年
製作国 日本
監督  春本雄二郎
出演  瀧内公美、河合優実、梅田誠弘、川瀬陽太、丘みつ子、光石研、松浦祐也、和田光沙
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