高岡早紀演じる雨宮リカは「究極のピュア」「ゴジラのような怪物的存在」 原作者コメント

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高岡早紀演じる雨宮リカは「究極のピュア」「ゴジラのような怪物的存在」 原作者コメント

 サイコスリラー小説の映画化作「リカ ~自称28歳の純愛モンスター~」が6月18日より劇場公開される。このたび、原作者・五十嵐貴久によるコメントが公開され、リカの誕生秘話などを語った。

 五十嵐貴久が生み出した雨宮リカは、幼い頃から愛に恵まれず、夫像、結婚像、家庭像に少女のような憧れと純粋さを持つ、自称28歳の女性。運命の男性に出会った時、彼女のピュアな愛情は暴走し、愛する人を手に入れるためなら手段を選ばない最恐の“純愛モンスター”と化していく。高岡早紀がテレビシリーズで引き続き、映画版でも雨宮リカを演じる。

 五十嵐は、「インターネットが普及し始めた2000年頃に、“出会い系サイト”を通じて人と会うことが現実に起きているという体験談を教えてくれた方がいて、『それって、怖くないですか?』というのが、頭の中にありました。もし、相手が少しおかしい人ならどうなるのだろう?少しがかなりなら?かなりが極限ならどうなるのか……?」と考えていったことが執筆のきっかけだったことを明かしている。そして、「よく分からない人と連絡を取り、会うという状況を想像しているうちに、その人がだんだん距離の取り方が変で、連絡の仕方がおかしい、いつ寝ているのかよく分からないなど、要素をだんだん付け加えていくうちに、あのようなキャラクターになりました」と人物設定の裏側を語っている。

 愛を一途に求める純愛モンスター・リカの性格に関しては、「“究極のピュア”な人。リカは24時間ずっと好きな相手と話して、触れ合っていたいと思う人。身の回りの世話も全部私がするから、あなたはそこにいてくれればいいと言うのが愛情だとすれば、それはもう、ピュアな愛情と言えなくもないかもしれないです」と分析。「僕はリカをゴジラのような怪物的存在と思って書いていますが、どんなに心が清らかな人でも、どこかに“独占欲”のようなものがあるのではないか? その独占欲を肥大化したのがリカという人ですし、その部分は性別関係なく、共通する人間の心理だとも思います。結果、人によって捉え方が違うのが、リカの最大の魅力かもしれません」と、リカに共感が寄せられる部分について分析をしている。

 「リカ ~自称28歳の純愛モンスター~」は、愛する人を手に入れるためなら手段を選ばない、自称28歳の“純愛モンスター”リカを描いた作品。五十嵐貴久のサイコスリラー小説を原作としたテレビシリーズの続編で、主演の高岡早紀がリカ役を続投している。他に、市原隼人、内田理央、佐々木希らが出演している。

【作品情報】 
リカ ~自称28歳の純愛モンスター~
2021年6月18日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2021映画『リカ ~自称28歳の純愛モンスター~』製作委員会

  • 作品

リカ ~自称28歳の純愛モンスター~

公開年 2021年
製作国 日本
監督  松木創
出演  高岡早紀、市原隼人、内田理央、尾美としのり、マギー、佐々木希
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