デ・ニーロ手掛けるニセ映画 クランクインも問題続出? 「カムバック・トゥ・ハリウッド!!」本編映像

映画スクエア

 6月4日より劇場公開される、ロバート・デ・ニーロ、トミー・リー・ジョーンズ、モーガン・フリーマンの、3人のオスカー俳優が共演したコメディ映画「カムバック・トゥ・ハリウッド!!」から、偽物の映画撮影がクランクインするシーンの、本編映像が公開となった。

 公開された本編映像は、往年の西部劇スターであるデューク(トミー・リー・ジョーンズ)を主人公にした映画「西部の老銃士」が、クランクインを迎えるシーン。撮影のため馬を乗ろうとするデュークだったが、老人ホーム暮らしで体がなまっていたためにうまく乗れない。それを見たプロデューサーのマックス(ロバート・デ・ニーロ)は、調教師から聞いていた合言葉を使って馬を寝そべらせる。おかげで馬に乗れたデュークは、「スタントはできそう?」と聞く監督のメーガンに、「任せとけ」と自信たっぷりの表情を見せる。

 実は、「西部の老銃士」撮影の裏には、デュークを撮影中に事故に見せかけて殺し、保険金を詐取しようというマックスのたくらみがある。ジョージ・ギャロ監督は、「『カムバック・トゥ・ハリウッド!!』は2つの映画だ。これはマックスによる保険詐欺の物語だが、彼らが作ることになる映画の話でもある」と映画の構造を語っている。

 またギャロ監督は、「観客は『西部の老銃士』の撃ち合いシーンが始まると、画面が微妙に鮮やかになることに気づくだろう。ここで私たちはジョン・フォードの手法を取り入れようとしたんだ。現代のカットを多用する手法とは反対に、かつて映画はカメラの動きを利用してエネルギーを作り出すという異なる方法で製作された。『カムバック・トゥ・ハリウッド!!』はそういうより伝統的な手法を念頭に置いて作られてるんだ」と、デュークというキャラクター名の由来であるジョン・ウェインと名コンビを組んだ、巨匠ジョン・フォードが生み出した西部劇へのリスペクトも語っている。

 「カムバック・トゥ・ハリウッド!!」の舞台となるのは、1970年代ハリウッド。借金返済のために、往年のスターを映画撮影中に殺して保険金を手に入れようとするB級映画プロデューサーのマックスを、ロバート・デ・ニーロが演じる。マックスに殺されかける元西部劇スターのデュークをトミー・リー・ジョーンズが、マックスに金を貸している極悪なギャングのボスにして映画マニアのレジーをモーガン・フリーマンが演じている。世界の映画ファンに愛されてきた3人が、映画撮影所を舞台にドタバタ劇を繰り広げる。

デ・ニーロ手掛けるニセ映画 クランクインも問題続出? 「カムバック・トゥ・ハリウッド!!」本編映像

【作品情報】
カムバック・トゥ・ハリウッド!!
2021年6月4日(金) 全国ロードショー
配給:アルバトロス・フィルム
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  • 作品

カムバック・トゥ・ハリウッド!!

公開年 2020年
製作国 アメリカ
監督  ジョージ・ギャロ
出演  ロバート・デ・ニーロ、トミー・リー・ジョーンズ、モーガン・フリーマン、ザック・ブラフ
作品一覧