鯨に感謝をささげながら生きるインドネシア一家の姿 「くじらびと」本編映像

映画スクエア

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 9月3日より劇場公開される、伝統の捕鯨を続けながら暮らすインドネシア・ラマレラ村の⼈々を追ったドキュメンタリー映画「くじらびと」から、鯨とともに生きる一家を映し出した、新たな本編映像が公開された。

 公開された本編映像は、ある一家にフォーカスが当てられている。配分された鯨肉を手に、海から帰る父・ビスドニと少年のエーメン。家では、まだあどけないエーメンの妹・イナや母親のアガタに愛犬も加わって、鯨が主役の食事をする。バリで妻のアガタと出会ったビスドニは、2人でラマレラ村に戻ってきた過去を持つ。ピスドニは「バリではそれなりに稼げるが、金に追われる生活だった。ここではお金がなくても生きられる。海で魚を獲り、塩も作れる。バナナやとうもろこしは鯨肉と交換できる」と、アガタは「鯨が獲れると本当にうれしい。鯨なしでは生きていけないわ」と語る。

 「くじらびと」は、人口1500人のインドネシア・ラマレラ村で、400年も変わらぬ伝統の捕鯨を続け、自然とともに生きる人々の姿を収めたドキュメンタリー映画。人々から尊敬を集める巨大クジラに挑むラマファ(モリ打ち)の姿などを、臨場感あふれる映像で捉えている。写真家で映画監督の石川梵が、ライフワークとして30年間に渡りラマレラ村の人々を追い続け、彼らの生き方への深い理解と互いの信頼関係を長い時間をかけて築き、2017年から2019年までの3年間に撮影した映像を、ドキュメンタリー映画に結実させた。世界で初めてラマレラでの鯨漁の空撮と水中撮影に成功している。

鯨に感謝をささげながら生きるインドネシア一家の姿 「くじらびと」本編映像

【作品情報】
くじらびと
2021年9月3日(⾦)より新宿ピカデリーほか全国公開
配給:アンプラグド
©Bon Ishikawa

  • 作品

くじらびと

公開年 2021年
製作国 日本
監督  石川梵
出演  
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