或る夜の出来事

公開年: 1934年
製作国: アメリカ
監督: フランク・キャプラ
出演: クラーク・ゲーブル、クローデット・コルベール、ウォルター・コノリー、ロスコー・カーンズ

「或る夜の出来事」は、フランク・キャプラが監督し、クラーク・ゲーブルとクローデット・コルベールが共演したスクリューボール・コメディ。父親の元から逃げた富豪の娘と新聞記者が出会い、やがて恋に落ちる様子を描いている。

アカデミー賞の「作品賞」「監督賞」「脚本賞」「主演男優賞＝クラーク・ゲーブル」「主演女優賞＝クローデット・コルベール」の5部門を受賞した。主要5部門をすべて受賞した初の作品となり、次に達成する「カッコーの巣の上で」(1975)まで40年以上に渡り唯一の作品だった。AFI（アメリカン・フィルム・インスティチュート）が2008年に選出した「ロマンティック・コメディ映画」のトップ10では、3位に選ばれるなど、後年でも高い評価を得ている。

公開されると大ヒットとなり、製作したコロンビア映画にとって最大のヒット作となった。

エリーとピーター

大富豪のアンドリュース家の娘であるエリーが、父親に無断でウェストリーというパイロットと結婚してしまう。怒ったアンドリュースは、エリーを船に閉じ込めて結婚を無効にしようとする。エリーは船から海に飛び込んで逃げる。一方、記者のピーター・ウォーンは新聞社をクビになる。エリーとピーターの2人は、マイアミからニューヨーク行きのバスに乗り合わせる。

シーン 1 或る夜の出来事

編集長にクビを言い渡されるピーター

大富豪のアンドリュース家の娘であるエリーが、父親に無断でウェストリーというパイロ・・・ットと結婚してしまう。怒ったアンドリュースは、エリーを船に閉じ込めて結婚を無効にしようとする。エリーは船から海に飛び込んで逃げる。追手に見つからないように、エリーは長距離バスでフロリダからニューヨークに向かおうとする。エリーがバスを待つ・・・

シーン 2 或る夜の出来事

ピーターとエリーの出会い

大富豪のアンドリュース家の娘であるエリーが、父親に無断でウェストリーというパイロ・・・ットと結婚してしまう。結婚を認めない父親に反発したエリーは、船から海に飛び込んで逃げる。エリーは追手に見つからないように、長距離バスでフロリダからニューヨークに向かおうとする。一方、編集長からクビを言い渡された記者のピーターも、同じバスに乗・・・

長距離バス

休憩地点でバッグを盗まれてしまったエリーは、ほとんど文無しになってしまう。さらに、次の休憩地点のジャクソンビルでは、食事が長引いてバスに乗り遅れる。新聞記事でエリーの正体に気づいたピーターに対し、エリーはあとで金を払うので黙っていて欲しいと頼む。エリーの高慢な態度に、ピーターは腹を立てる。一方でピーターは、新聞社の編集長であるゴードンに特ダネをつかんだことを電報する。

ジェリコの壁

再びバスで顔を合わせたピーターとエリー。大雨によって橋が水没したため、近くのキャンプ場の小屋に、夫婦として泊まることになる。いやがるエリーだったが、ベッドの間に毛布をかけたピーターは、毛布を「ジェリコの壁」と呼んで安心させる。ピーターはエリーの旅を助ける代わりに、独占記事を書かせてくれるように頼む。小屋を出ていこうとするエリーだったが、外は大雨のために考え直して小屋で眠る。