ストーリー・あらすじ紹介　オーメン

養子

イタリアのローマ、6月6日午前6時。アメリカの外交官であるロバート・ソーンが、妻のキャサリンの入院する病院に向かう。キャサリンは出産したが、産まれた男の子はすぐに息を引き取っていた。スピレット神父に勧められ、ソーンは同時刻に産まれたが母親が亡くなった男の子を養子にしてダミアンと名付けるが、養子についてはキャサリンにも子どもにも言わないことにする。

乳母の首つり自殺

時がたち、ソーンは駐英大使に任命される。庭で開かれたダミアンの5歳の誕生日パーティ中に、黒い犬に見つめられた乳母が、ソーンやダミアンたちの前で、屋根に結びつけたロープで首つり自殺をする。オフィスに出勤したソーンは、ブレナン神父の訪問を受ける。ダミアンの出産に立ち会ったというブレナン神父は、ダミアンの母親がジャッカルで、ダミアンを殺さなければならないとソーンに告げる。ソーンはブレナン神父を追い返す。外に出たブレナン神父を撮影したカメラマンのジェニングスは、ブレナン神父の体に刺さるように、棒のような影が写真に映っていることに気づく。

ベイロック夫人

斡旋所に紹介されたというベイロック夫人が、ダミアンの新しい乳母になる。ベイロック夫人はダミアンに、「あなたを守る」と告げる。ある日、結婚式に連れて行かれたダミアンが、教会に近づくと大暴れを始める。ダミアンが病気を1つもしていないこともあり、医者に見てもらった方が良いと考えるソーン。一方、ベイロック夫人は大きな黒い犬を屋敷に入れてダミアンの番犬にしようとするが、ソーンから犬を追い出すように命じられる。

ブレナン神父

サファリパークに行ったキャサリンとダミアンが、ヒヒの群れに襲われる。キャサリンは精神的に追いつめられていく。一方のソーンは、再び姿を見せたブレナン神父から、ダミアンは悪魔の子で殺さなければならないこと、キャサリンが妊娠していること、ダミアンはキャサリンとおなかの子を殺すことを告げる。そして、イスラエルのメギドにいるブーゲンハーゲンに会うように話す。ソーンはブレナン神父に怒り、その場を去る。1人残されたブレナン神父は、折れた教会の避雷針が体に突き刺さって即死する。

流産

家に帰ったソーンは、キャサリンから妊娠を打ち明けられて驚く。さらに、ブレナン神父が串刺しとなって死んだことを新聞記事で知る。中絶を望むキャサリンだったが、ソーンは認めない。ソーンの外出中に、2階の通路でイスに乗って吊り鉢をセットしようとしたキャサリンに、三輪車に乗ったダミアンがぶつかる。吹き抜けから1階に落ちたキャサリンは流産する。

串刺しになるブレナン神父

ショックを受けたソーンは、カメラマンのジェニングスから呼び出される。ジェニングスは、首つり自殺をした乳母と串刺しになったブレナン神父の生前の写真に、その後の死にざまを思わせる影が映っていたことを話す。さらにジェニングスは、自分の写真にも首を横切る影が映っていることを話す。ジェニングスとソーンは、一緒にダミアンの出生の秘密を探るためにローマに向かう。

ローマへ

ダミアンが産まれたローマの病院にやって来たソーンとジェニングスは、5年前の火事で病院が全焼し、記録がすべて燃えてしまったことを知る。だが、ダミアンを養子に斡旋したスピレット神父は生き残っており、今は修道院にいることがわかる。ソーンたちは修道院に向かい、やけどでほとんど動けない状態のスプレット神父と対面する。

墓地

ダミアンの母親の居場所を聞かれたスピレット神父は、わずかに動く左手で「チェルヴェット」と書く。ソーンたちはチェルヴェットの墓地に向かい、ダミアンの母親と息子の墓を見つける。ダミアンの母親の墓にはジャッカルの骨があり、息子の墓には頭蓋骨がつぶされた赤ん坊の骨がある。ソーンは、自分の赤ん坊が殺されたことを知る。いつの間にか囲んでいた犬に襲撃されたソーンたちだったが、なんとか墓地から逃げ出す。

キャサリンの死

ソーンは入院中のキャサリンに電話をし、すぐにローマに来るように命じる。だがキャサリンは、病室に現れたベイロック夫人によって窓から突き落とされて死亡する。キャサリンの死を聞いたソーンはショックを受ける。ダミアンを殺す決意を固めたソーンは、ジェニングスとともにイスラエルのメギドにいるブーゲンハーゲンの元に向かう。

ジェニングスの死

ブーゲンハーゲンはソーンに、ダミアンを殺すために必要な短剣を渡し、ダミアンの体のどこかに「666」のアザがあると説明する。ダミアンを殺すことをためらうソーンだったが、ソーンに代わってダミアンを殺すと宣言したジェニングスが、すべり落ちてきた大きなガラスで首を跳ね飛ばされるのをすぐ近くで目撃し、ダミアンを殺すことを決意する。

ダミアンのほほ笑み

自宅に戻ったソーンは、ハサミでダミアンの髪を切り、「666」のアザを見つける。そこに姿を現したベイロック夫人がソーンに襲いかかる。ソーンはベイロック夫人にナイフを刺して動けなくし、ダミアンを連れて車で教会に向かう。警備を無視したソーンの車は警察に追われる。教会でダミアンを刺そうとナイフを振り上げたソーンは、警官に撃たれる。墓地でソーンの葬儀が行われる。参列した大統領夫妻の間には、ほほ笑みを浮かべるダミアンの姿がある。