登場人物・キャスト　凶悪

須藤純次(ピエール瀧)

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須藤純次は、暴力団桜川会元組長の死刑囚である、映画「凶悪」の登場人物。人を殺すことに罪悪感を持たない残忍な性格である一方で、自分が信頼した身近な人々に対しては情に厚い面がある。裏切られることを何よりも嫌う。人を殺す意味で「ぶっこむ」という言葉を使う。覚醒剤常用者。鯉の入れ墨をしている。

不動産ブローカーの木村と知り合い、木村が殺害した男性を焼却炉で燃やす。また木村が土地を転売するために、所有者の老人を生き埋めにする。さらには、保険金をかけた牛場を監禁して酒を飲ませ続けて死亡させる。他にも、刑務所仲間だった佐々木賢一がウソをついていたことから殺害。佐々木とつながっていたとして、舎弟の日野の愛人をレイプした上に覚醒剤を大量に注射して殺害。生きている日野と愛人の遺体にガソリンをかけて火をつける。また、最もかわいがっていた舎弟の五十嵐の裏切りを木村から吹き込まれ、五十嵐を射殺する。

警察に逮捕され、佐々木、日野と愛人、五十嵐の殺人によって死刑を宣告される。だが、五十嵐を殺すように仕向けた木村のことが許せず、木村が関わった殺人事件について手紙を書き、雑誌「新潮24」の記者である藤井に調査してもらう。藤井の調査によって記事となったことから木村が逮捕される。木村の公判で証人となり、木村を許せなかったとともに、自分の死刑を遅らせる目的もあったことを明かす。

自身の公判では、キリスト教に入信して穏やかに「生きて罪を償いたい」と語る。藤井から「生きていちゃいけない！」と怒りをぶつけられるものの、平然とした態度を見せる。

・藤井と面会する時は穏やかな様子を見せていたものの、藤井から記事にすることが難しいと言われた時には、「ぶち殺すぞ！」とすごむ姿を見せる。一方で、別の殺人事件について語り出すものの、木村とは関係がないことに気づいた時には笑顔を見せたりもする。

・人を殺すことに抵抗感がない。焼却炉で燃やす際に死体をナタでバラバラにする時も冷静な姿を見せる。電流を流されて苦しむ牛場の姿を見て、木村とともに大爆笑する。牛場の遺体が置かれた浴室で、平然とシャワーを浴びたりもする。

・木村、舎弟の五十嵐、愛人の静江には絶対的な信頼を置いている。静江のことは死刑となったあとも案じている。五十嵐に裏切られたと思った時には、「おまえだけは信じてたんだぞ！」と絶叫しながら何発も銃弾を撃ち込む。その五十嵐を殺すように仕向けた木村のことを許せない。

・死刑囚となったあと、キリスト教に入信して穏やかな心を取り戻したと語る。ペン習字や俳句なども習い出し、警察が木村を逮捕したあとに、「そこをどけ、先生が通る、悪魔道　春はこねど　察動くなり」と短歌を書いた手紙を藤井に送るが、藤井は手紙を握りつぶして捨てる。