ストーリー・あらすじ紹介　パラサイト半地下の家族

半地下の家族

スラム地域の半地下に住む、父ギテク、母チュンスク、息子ギウ、娘ギジョンのキム一家。他人のWi-Fiを使ってスマートフォンを使うなど、暮らしは貧しい。ギテクもジウも定職はなく、家族でピザ屋の箱を折る内職をしている。ある日ギウを訪ねて来た友人のミニョクは、自分が留学している間、代わりに裕福なパク家の娘である高校2年生のダヘの家庭教師を務めるように頼む。

ギウが家庭教師に

パク家は、IT企業社長のドンイク、妻のヨンギョ、高校2年世の娘のダヘ、まだ幼い息子のダソンの4人で暮らしで、家政婦のムングァンを雇っている。ギウは、ケビンの偽名で家庭教師の面接にやって来る。ギウがダヘに英語を教える様子を見たヨンギョは、ギウを気に入って雇うことにする。また、ダソンの美術の家庭教師が長続きしないことを聞いたギウは、妹のギジョンを教師に推薦する。

ギジョンが美術の家庭教師に

ジェシカの偽名で面接に現れたギジョンは、あっという間にダソンを手なづけ、ダソンの過去について指摘し、ヨンギョの信頼を得る。一方、ダヘの部屋で英語を教えるギウは、ダヘに誘われてキスをする。採用されることになったギジョンは、ドンイクの運転手にベンツで送ってもらう。あることを思いついたギジョンは、下着を脱いで車に残す。

ギテクが運転手に

ギジョンの下着を見つけたドンイクは、ヨンギョに運転手をクビにするように話す。会話を聞いていたギジョンはヨンギョに叔父が運転手をしていることを話し、ギジョンを信頼しているヨンギョは採用を決める。採用されたギテクは、ベンツのディーラーの店で運転方法を調べ、穏やかな運転でドンイクの信頼を得る。続いて家政婦のムングァンも追い出そうと考えたキム一家は、ムングァンが桃アレルギーと知る。

チュンスクが家政婦に

ムングァンが結核である可能性をヨンギョに吹き込むギテク。ギジョンが桃の皮の毛を振りかけ、ムングァンはセキが止まらなくなる。その姿を見たヨンギョは、前の所有者から家政婦を務めてきたムングァンを解雇する。ギテクはドンイクに、VIP専用の家政婦サービスの名刺を渡す。電話はギジョンの元につながり、チュンスクが家政婦として雇われることになる。

キム一家の匂い

ある日、ギテク、チュンスク、ギジョンが同じ匂いがするとダソンが言い出し、キム一家は自分たちに半地下の匂いが染み付いていることを知る。ダソンの誕生日の日に、パク一家はダソンの好きなキャンプに出かけていく。キム一家は屋敷を自分たちの好きなように使い、酒を飲みながら食事をする。天気が悪くなり、大雨が降ってくる。

地下室の秘密

インターフォンが鳴り、外には前の家政婦だったムングァンが立っている。地下室に忘れ物をしたというムングァンを、チュンスクが中に入れる。なかなか地下室から戻ってこないムングァンの様子を見に行ったチュンスクは、棚の裏にはドアがあり、その先にある秘密の地下室の存在を知る。ムングァンは借金取りに追われる夫のオ・グンセを地下室に匿っていたのだった。ムングァンはチュンスクに、グンセに対して定期的に食料をやるように頼む。

帰宅するパク一家

頼みを断るチュンスクだったが、様子を見に来ていた家族の姿をムングァンに見られる。ムングァンが家族の写真をスマートフォンで撮影し、パク一家に写真を送信すると脅す。リビングでスマートフォンの奪い合いとなり、キム一家がムングァンとグンセを押さえつける。そこにヨンギョから電話が入り、大雨のためにキャンプは中止になり、家に戻ってくることが分かる。階段から地下室に蹴落とされたムングァンは頭を打って意識を失い、グンセは縛られる。パク一家が帰ってくる。チュンスクは頼まれたジャージャーラーメンを作り、ギテクは地下室に隠れ、ギウはダヘのベッドの下に隠れ、ギジョンはリビングの大きなテーブルの下に隠れる。

ギテクの体臭

グンセが頭で地下室にあるスイッチを押し、照明を点滅させてモールス符号で連絡しようとしている見たギテクは、グンセをイスに縛りつけて動けないようにする。ギテクは地下室から、ギウはダヘの部屋から脱出し、ギジョンのいるリビングのテーブルの下に隠れる。ダソンが庭に立てたテントで寝たがり、ドンイクとヨンギョはテントの見えるリビングのソファで寝ることにする。ドンイクがギテクの放つにおいについて、「あのにおいは度を越してる」と話す。

大雨

ドンイクとギジョンが眠ったのを見計らって、ギテクたち3人が家の外に逃げる。動揺するギジョンに、ギテクは「計画がある」と話す。大雨は続いており、ギテクたちの半地下の家は浸水してしまっている。ギウはミニョクからもらっていた山水景石を持ち出す。避難所の体育館で横になったギウは、ギテクに「計画」について聞く。ギテクはギウに、「絶対に失敗しない計画は無計画」と語る。

誕生日パーティ

朝になり、大雨は上がっている。ダソンの誕生パーティが開かれることになり、キム一家も呼ばれる。ギテクは買い物の運転手を務め、チュンスクは料理を作る。またドンイクとギテクがインディアンとなってケーキを持ってきたギジョンを襲うフリをし、テントから出てきたダソンがインディアンを倒す出し物が計画される。一方ギウは、決着をつけるために山水景石を持って地下室へと降りていく。

惨劇

ギウは石をグンセに奪われ、頭を石で殴られて気を失う。グンセは包丁を握って庭に出ていき、バースデーケーキを持ってダソンの元に向かうギジョンを刺す。さらにチュンスクを襲うが、逆にバーベキューの鉄の串を刺されて死亡する。ドンイクがグンセの匂いを嫌がるのを見たギテクは、思わず包丁でドンイクを刺してしまう。ギテクは庭から逃げて姿を消す。