京都で起こった科学者の転落死を皮切りに、ロンドン、トロントと世界中で同様の科学者たちの転落死が連続発生する。だが、殺人の物的証拠は見つからず、各地で自殺として処理されようとしている。京都では榊マリコ(沢口靖子)をはじめとする科学捜査研究所のスペシャリストたちと捜査一課の土門刑事(内藤剛志)、解剖医の風丘教授(若村麻由美)らが、転落中の科学者が発していた「助けて」という声に違和感を持ち、半ば強引に捜査を進めていく。そして、人間の腸内にある「未知の細菌」を発見し、世界的に脚光を集める天才科学者・加賀野亘にたどりつく。死んだ科学者たちはそれぞれが、その「未知の細菌」に研究者として興味を持っていたのだった。「何かが、おかしい」と感じるマリコたちだが、加賀野には鉄壁のアリバイがある。

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